皮膜毛は、いたみを気にしている人に多い
サトウ:元井さんの場合は皮膜しなくても綺麗な状態になりますが、まったく皮膜しない素髪よりも、2か3くらいの皮膜が最適だと考えています。それに適したシャンプー&トリートメント類をオススメしています。
元井:そ、そこまで考えてくださっていたんですね。一般的に、サトウさんの考える危険な皮膜レベルになってしまっている人ってどういう人でしょうか?
サトウ:僕の感覚ですが、まずい皮膜毛になっている方は100人に1人くらいです。その中でもカラーやパーマでのダメージが大きく、傷みを気にしている人に多いです。悪化した状態を改善する為に、ご自宅で皮膜成分の多いトリートメント等を過度に使用しているパターンです。
元井:ギクッ。私、昔そうでした。お風呂の中では、トリートメントのあとに『ヘアパック』なるものを使って、しかもメーカー推奨量よりたくさんの量を長時間放置したりして、お風呂上りにはコッテリしたトリートメントオイルをつけて……(苦笑)」
ヘアケア商品で皮膜レベルが決まる
筆者・元井の髪
サトウ:トリートメント類は、洗い流すトリートメント、洗い流さないトリートメント、オイル、ミルクなど。すべてを合わせてどのくらい皮膜したかで決まるので、ノンシリコントリートメントを使っていてもオイルやヘアパックで皮膜している場合もありますよね。
元井:そうなると、洗い流すトリートメントや洗い流さないトリートメントなどの、皮膜成分の量を自分で判別したりしなきゃいけないって話になりますけど、難しいですよね。
サトウ:そうなんですよね……。
元井:それは置いといたとしても、現時点で自分の皮膜レベルを確かめるのも難しいですよね? 皮膜毛の特徴として『乾きにくい』といっても、どのくらい時間がかかる状態が乾きにくいというのか、分からないと思うんです。
サトウ:ご自身で判断するのは難しいと思います……。