映画『レッドドラゴン』のネタバレあらすじ

【ネタバレ】映画『レッドドラゴン』あらすじやシリーズ作品を徹底解説!
(画像=IMDb、『Sorte plus』より引用)

ここからは、映画「レッドドラゴン」のあらすじを、ネタバレを交えながらご紹介します。未視聴の方も、ラストシーン以外をチェックするなど、ご自由に活用なさってください。

ネタバレ①起

【ネタバレ】映画『レッドドラゴン』あらすじやシリーズ作品を徹底解説!
(画像=IMDb、『Sorte plus』より引用)

1980年のボルティモアでのことです。オーケストラの演奏を聴いていたハンニバル・レクター博士は、フルートの音を苦々しく思っていました。コンサートツアーが終了した後、レクター博士は交響楽団の理事会メンバーらを食事会に誘います。しかし、このツアー中フルート奏者が行方をくらませていました。

食事会の話題として彼の話があがりますが、それほど気に止める人はいません。豪勢な料理を前にして、ある女性が「この美味しそうなオードブルは?」と聞きますが、レクター博士は「もし教えれば恐らく召し上がりませんよ」と冗談混じりに返します。

その後、一人で片付けをする博士の元へFBIのウィル・グレアム捜査官がやってきます。博士が犯罪心理医学の権威であったことから、彼の意見を仰ぎにきたのでした。連続殺人事件について話し始める二人でしたが、ウィルは新事実を発見したと言います。

それは、これまでの被害者の死体から臓器が除かれていたのは、犯人が臓器を持ち帰っていたからだと推定していたことが誤りだったということでした。どの部位も料理で使うものだったことに気づいたウィルは、犯人が臓器を食べていたのではないかと考えたのです。

【ネタバレ】映画『レッドドラゴン』あらすじやシリーズ作品を徹底解説!
(画像=IMDb、『Sorte plus』より引用)

しかし一方で、ウィルはこの単純な事実に気づかなかった博士に違和感を覚えるのでした。そして彼が席を立った隙に何気なく部屋を物色すると、料理本を見つけます。しおりのあるページを開くと、そこには「リ・ド・ヴォー」に印がつけられていました。

これをみたウィルは博士が犯人だと勘づきますが、背後に立っていた博士に腹を刺されます。ウィルは部屋にあった矢を博士に刺し、さらに銃を撃ちます。お互いに気を失い、目覚めた頃には博士は収監されていました。

数年が経ち、捜査官をやめたウィルはフロリダで家族と穏やかに暮らしていましたが、そこへ元上司がやってきます。最近起こった二つの事件に共通点が多くみられるため、直感の鋭いウィルに現場に戻って欲しいとの依頼でした。

事件現場を見るだけだからと言われ、アトランタに行こうとするウィルを、妻のモリーと息子のジョシュは不安ながらも見送ることにします。

ネタバレ②承

【ネタバレ】映画『レッドドラゴン』あらすじやシリーズ作品を徹底解説!
(画像=IMDb、『Sorte plus』より引用)

捜査を始めるウィルでしたが手詰まりになり、元上司の企み通りレクター博士に会いに行くことにします。博士は上司には面会拒否をするので、やむを得ないことでした。ボルティモア州立病院の精神科の地下、博士が収監される独居房の前にパイプ椅子が置かれており、そこにウィルは座ります。

博士との押し問答の末、彼は資料を寄越すようにいいます。そして1時間ひとりにするようにといい、推理し始めるのでした。そして様々な持論を展開し、被害者の私物の中にある家族ビデオがヒントだと言います。

被害者家族のうちの一つ、リーズ家のビデオには幸せそうな家族の姿が映っていました。そしてもう一つの被害者家族、ジャコビ家の事件現場に向かいます。家の庭にある木に登り家を見渡すと、樹木の幹に漢字で「中」と書かれていました。

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(画像=IMDb、『Sorte plus』より引用)

レクターはこの文字について「麻雀のパイのことで、意味は”レッド・ドラゴン”」だと話し、「赤い胸の駒鳥は、楽園を怒りに駆り立てる」という詩を口ずさみます。ウィルが帰ってから、看守から電話を受け取った博士は、発信できない設定の電話機を巧みに操作しシカゴ大学に電話します。

そして「バイト生に荷物を送りたい」と言い、ウィルがフロリダ州のマラソンに住んでいることを突き止めたのでした。一方グレアムは図書館で「赤い胸の駒鳥は、楽園を怒りに駆り立てる」の詩を朗読すると、司書がウィリアム・ブレイクのものだといい、詩集と画集を持ってきます。

その画集には「レッド・ドラゴン」という絵がありました。一方FBIの本部に情報が入ります。それは、レクターの独居房に捜査している事件の犯人を彷彿とさせる「噛みつき魔」からのファンレターがあるのを、掃除した看守が発見したということです。そこにはウィルについても触れられていました。

掃除の間、別室に移されていたレクターには、病棟が停電したので修理をしていると嘘をつき、その間にできる限りのヒントを手に入れようとします。

ネタバレ③転

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(画像=IMDb、『Sorte plus』より引用)

犯人はダラハイドという人物で、彼は生まれつきの障害を持って生まれました。そのせいで顔にコンプレックスを持っているダラハイドは、祖母に虐待されて育ちます。そうしてできた鬱屈とした人生観が、彼を殺人に向かわせていたのでした。

顔にコンプレックスのある彼は、その代わりに身体を鍛え上げることでコンプレックスを乗り越えようとします。さらに身体にレッドドラゴンのタトゥーを入れ、歯は全て差し歯に入れ替え、犯行の際には歪な歯を差し込んで被害者の体に歯形を残すようにしていたのです。

彼が殺人を繰り返していたある日のこと、盲目の女性リーバと出会います。障害を持ちながらもありのままに生きる彼女をみて心動かされた彼でしたが、やがてその感情は恋愛へと発展していきます。彼女の目が見えないことも手伝い、ダラハイドはリーバの前ではありのままの姿でいられるのでした。

自分を受け入れてくれる彼女に出会ったダラハイドは、犯罪をやめようと決意します。一方その頃、一連の事件の共通点は「ビデオ制作会社」であると突き止めたウィルがダラハイドの会社に聞き込み調査にきます。

ネタバレ④結

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(画像=pastemagazine、『Sorte plus』より引用)

追跡の手が迫っていることを悟ったダラハイドは、リーバの行動が犯人逮捕への手掛かりとなったのだと早合点し、彼女と心中しようと家へ連れ込み、火を放ちます。その直前にダラハイドは彼女と一緒にいた男を撃ち殺していたため、その死体に触れたリーバはダラハイドが拳銃自殺したのだと誤解します。

そして命からがら家から抜け出したリーバは、警察にそのことを証言します。しかしダラハイドは生きており、ウィルの家族をターゲットにします。そして彼の息子を人質に取りますが、ウィルは機転を利かせわざと自身の息子を罵り、ダラハイドのトラウマを想起させます。

これによりダラハイドが動揺した隙に銃撃戦へ持ち込み、最後には彼の妻がダラハイドを射殺したのでした。

見どころ

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(画像=IMDb、『Sorte plus』より引用)

物語中盤で犯人が判明してしまうため、謎解きミステリーとして楽しむよりは、犯人の心理描写に着目するのがおすすめです。犯罪欲と恋愛との間で揺れ動く犯人が、最終的にどのような行動に出るのか、その過程に注目してみてください。