天才的な頭脳を持つ猟奇殺人犯レクター博士を主人公に据えたシリーズの一つ「レッドドラゴン」について、この記事ではそのあらすじやキャスト、見どころなどの情報をまとめてご紹介します。シリーズ未視聴の方も楽しめるレッドドラゴンの魅力をお伝えするので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

映画『レッドドラゴン』の作品情報

「レッドドラゴン」は、2002年に公開されたアメリカ映画です。原作はトマス・ハリスによる同名小説で、映画化されたのは二度目です。一度目の映画化は1986年のことで、「刑事グラハム/凍りついた欲望」というタイトルで制作されました。

ハンニバル・レクター博士シリーズ4部作のうち3作目にあたるのが今作で、描かれるのは映画「羊たちの沈黙」に登場するFBIの捜査官、クラリスに博士が出会う前です。原作は「羊たちの沈黙」の前に書かれたものでしたが、映画化されたのは映画「羊たちの沈黙」の後になります。

つまり「羊たちの沈黙」が大ヒットを記録したため、これを受けて前日譚も映画化されることが決定したということです。脚本を担当したのは、「羊たちの沈黙」と同じくテッド・タリーで、監督は「ラッシュアワー」シリーズなどで知られるブレット・ラトナーです。

レクター博士役には、前2作にあたる「羊たちの沈黙」「ハンニバル」で彼を演じたアンソニー・ホプキンスが続投しています。

映画『レッドドラゴン』の主要キャスト

【ネタバレ】映画『レッドドラゴン』あらすじやシリーズ作品を徹底解説!
(画像=IMDb、『Sorte plus』より引用)

次に、映画「レッドドラゴン」に登場するキャラクターと、それぞれを演じるキャストをご紹介します。それぞれの人物をどのような役者が演じているのか、ここでチェックしておきましょう。

キャスト①アンソニー・ホプキンス/ハンニバル・レクター役

【ネタバレ】映画『レッドドラゴン』あらすじやシリーズ作品を徹底解説!
(画像=映画.com、『Sorte plus』より引用)

ハンニバル・レクター役を演じたのはアンソニー・ホプキンスです。彼は、「羊たちの沈黙」でレクター博士を演じたことによりアカデミー主演男優賞を受賞しました。他にも数多くの作品でアカデミー賞にノミネートされています。

近年の活躍もめざましく、2019年のネットフリックスオリジナル映画「2人のローマ教皇」では第92回アカデミー助演男優賞、さらに翌年には映画「ファーザー」で第93回アカデミー賞主演男優賞を受賞しています。

この受賞は83歳時点のことであり、最高齢受賞記録を樹立することになりました。功労が讃えられ、1993年にはイギリス王室よりナイトの称号を得ています。

キャスト②エドワード・ノートン/ウィル・グレアム役

【ネタバレ】映画『レッドドラゴン』あらすじやシリーズ作品を徹底解説!
(画像=IMDb、『Sorte plus』より引用)

ウィル・グレアムを演じたのはエドワード・ノートンです。イェール大学にて史学を学びながら様々な舞台に出演し、ニューヨークで役者としての下積み生活を送ります。その後1996年に行われたオーディションで勝ち抜き映画デビューを飾りました。

また、この時の役でアカデミー賞助演賞の候補に名があがります。その後名作「アメリカン・ヒストリーX」に出演しアカデミー賞にノミネートされたほか、映画「ファイト・クラブ」でも高い演技力と存在感を見せつけました。2000年には「僕たちのアナ・バナナ」という作品で監督デビューも果たしています。

キャスト③レイフ・ファインズ/フランシス・ダラハイド役

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(画像=MUBI、『Sorte plus』より引用)

フランシス・ダラハイドを演じたのは、レイフ・ファインズです。イギリスを代表する俳優である彼は、王立演劇アカデミーで学んだ後数々の舞台に出演し、1995年にはブロードウェイの「ハムレット」に出演、トニー賞に輝きました。

1992年「嵐が丘」で映画デビューをした後は、「シンドラーのリスト」でアカデミー助演男優賞、「イングリッシュ・ペイシェント」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。その他、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」以降のヴォルデモート役を務めたことでも知られています。

また、2012年よりギャレス・マロリー役として007シリーズにも出演しています。さらに彼は映画監督としても活躍を見せており、「英雄の証明」では自ら監督と主演を務めています。

その後も「エレン・ターナン ディケンズに愛された女」、「ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」などを監督しました。後者は第31回東京国際映画祭で最優秀芸術貢献賞を受賞しています。

キャスト④ハーヴェイ・カイテル/ジャック・クロフォード役

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(画像=listal、『Sorte plus』より引用)

ジャック・クロフォードを演じたのはハーヴェイ・カイテルです。友人に誘いで演劇の世界に入り、1965年に舞台デビューを飾りました。その後学生映画に出演するようになり、スコセッシの長編第1作目に出演したのを機に、以後彼の作品に多く出演します。

極悪人と善人役を見事に演じ分けることのできる希少な俳優としても知られています。リドリー・スコットやタランティーノなどが新人監督としてデビューする際は、その作品に出演し助力しました。

キャスト⑤エミリー・ワトソン/リーバ・マクレーン役

【ネタバレ】映画『レッドドラゴン』あらすじやシリーズ作品を徹底解説!
(画像=IMDb、『Sorte plus』より引用)

リーバ・マクレーンを演じたのはエミリー・ワトソンです。イギリス出身の俳優で、スクリーンデビューは1996年「奇跡の海」でのことでした。この作品でされてからは、数多くの作品に出演しています。