バッキンガム宮殿やノイシュバンシュタイン城などヨーロッパの城・宮殿の中から、トリップノートの6万3千人の旅好きトラベラー会員(2020年9月現在)が実際に行っている順に、ヨーロッパの人気のお城・宮殿ランキングをご紹介します!
1位:バッキンガム宮殿(イギリス)
バッキンガム宮殿は、女王陛下の公邸であると同時に、ロイヤルファミリーが各国からの賓客をもてなす迎賓館として、また各種の国家的な行事が行われる場所で、世界でも数少ない、執務が行われている王宮の1つです。
敷地面積は、約1万坪。総部屋数は775部屋という壮大な場所です。宮殿内は、1つの町のように接見室や舞踏会場はもちろん、美術館や警察、消防署や診療所も兼ね備えられています。また、女王在宅時は王室の旗、不在時は英国国旗が宮殿の上に掲げられています。
2位:ヴェルサイユ宮殿(フランス)
仏王ルイ14世により建設されたフランス随一の豪華さを誇る宮殿。有名なマリーアントワネットも住んでいました。パリ市内からは少し離れてしまいますが、パリから電車で45分程でアクセスでき、パリ観光の定番のひとつです。
とにかく広いヴェルサイユ宮殿には様々な見所がありますが、なかでも一番の見所と言われるのが鏡の回廊です。クリスタルのシャンデリアと、578にも及ぶ鏡が埋め込まれた荘厳で豪華絢爛な空間の長さは75mにも及びます。こちらの回廊は当時宮殿を訪れた人々の待合室として使用されたほか、祝宴や儀式の場としても使用されました。あの歴史的なヴェルサイユ条約の締結もこの場で行われています。
3位:ノイシュバンシュタイン城(ドイツ)
ロマンティック街道の終点フュッセンにある白いお城で、よくガイドブックの表紙にもなるくらい、多くの観光客が訪れる定番観光スポット。19世紀にバイエルンの王様ルードヴィヒ2世によって建てられたお城で、実はそこまで古いお城ではありません。
城内は、ガイドツアー形式でのみ見学が可能。900キロものシャンデリアがある黄金の部屋「王座の広間」、ルートヴィヒ2世が愛したオペラにちなんだ「歌人の広間」のほか、ワーグナーの『タンホイザー』にインスピレーションを受けてお城の4階に造らせた人工洞窟など、見どころ豊富です。
4位:サンタンジェロ城(イタリア)
サンタンジェロ城は、テヴェレ川の北側にある城塞。映画『ローマの休日』で、オードリーヘップバーン演じる王女が船上ダンスパーティに訪れる場面のロケ地にもなっています。
139年にハドリアヌス帝の霊廟として建設され、後に軍事施設や牢獄などに転用されてきました。ちなみに建物の頂上に見えるのは、剣を持つ天使の長ミカエルの像です。また、サンタンジェロ城の内側からは、サンタンジェロ橋や町並みを眺めることができ、フォトスポットとしても人気。
5位:シェーンブルン宮殿(オーストリア)
ウィーンで最も観光客が訪れる豪華な宮殿。周囲は広大な庭園で囲まれ、内部にはなんと1,441室も部屋があります。一般公開されているのは2階の家族の部屋や広間といった一部ですが、案内をしてくれるガイドツアーもあり、手軽に参加することができます。当時の優雅な生活が垣間見え、その豪勢な造りは圧巻!宮殿の中の見学後は、色鮮やかな庭園と並木道を歩いてみましょう。
6位:プラハ城(チェコ)
世界最古にして、最大の城とされるプラハ城。旧王宮をはじめ、教会や修道院、美術館などの様々な建物を有する複合施設であり、現在はチェコ共和国の大統領府として機能しています。
最大の見所は聖ヴィート大聖堂にあるステンドグラスで、かの有名なミュシャの作品も並んでいます。また、お城の敷地内は小さな町のようになっていて、散策が楽しめます。おとぎの国のような可愛い家が建ち並ぶ通りや、オレンジ色の美しい街並みを展望できるスポットもあります。
7位:アルハンブラ宮殿(スペイン)
スペイン南部のグラナダという街にあり、歴史の教科書にも出てくる「アルハンブラ宮殿」。かつてイスラム王朝がこの一帯を支配していた時代に造られた建築物で、イスラム勢力の最後の舞台となった場所でもあります。現在残されているのは、イベリア半島最後のイスラム王朝・ナスル朝の時代の建築とされ、イスラム建築の最高峰ということで、ユネスコ世界遺産にも登録。
宮殿は、大きく分けると、アルカサバ要塞、カルロス5世宮殿、ナスル朝宮殿、ヘネラリフェ庭園の4つの部分で成り立っています。スペインにありながらイスラム風の建築群を見ることができ、敷地内にある壁の装飾や彫刻は圧巻です!
8位:ヴェッキオ宮殿(イタリア)
シニョーリア広場に隣接する形で建てられているのが、フィレンツェの中心的存在とも言える「ヴェッキオ宮殿」。この建物の半分は、現在も市役所として使われています。
このヴェッキオ宮殿は、2016年秋に公開された映画『インフェルノ』の舞台となったことで観光客からの人気が高まっていますが、ルネサンス文化の芸術作品で埋め尽くされた内部は、映画を見ていなくても十分に楽しむことができます。
9位:ドゥカーレ宮殿(イタリア)
ヴェネツィアにあるドゥカーレ宮殿は、1309年〜1442年にかけて建てられた、ヴェネツィア・ゴシック様式の最高傑作といわれる建物です。一時はヴェネツィア共和国の歴代総督の公邸としても使用されていました。宮殿内では、世界最大級の油絵作品といわれる『天国』をみることができます。
10位:トプカプ宮殿(トルコ)
オスマン帝国時代のスルタン(皇帝)たちの居城として、約400年ものあいだ政治や文化の中心として栄えた、トルコの歴史上とても重要な場所。スルタンが代わるたびに、新しいスルタンが必要に応じて増築を繰り返したため、宮殿内には大小様々な建物がいくつもあります。まるでひとつの街を散歩しているかのような感覚で見学することができます。
各建物、各部屋ごとにデザインが異なるタイルの模様やアラビア文字にも注目。また日本でも放送され話題を集めた、トルコの宮廷歴史ドラマ『オスマン帝国外伝』の舞台となったハレムも見逃すことができません!