結婚相談所に入会すれば結婚できるわけではない
ここで、国民生活センターが公開している「結婚相手紹介サービス」に関するトラブル件数を見てみましょう。PIO-NET(*2)に登録された、解約や返金、勧誘方法に関するトラブルなどの相談件数の推移を調べると、2018年は1,841件、2020年は1,363件、2021年は1,159件と徐々に減少。結婚相談所を利用する人は増加傾向にあるのですが、その中でもトラブル件数は減っているようです。
(*2 国民生活センターと全国の消費生活センター等をオンラインネットワークで結び、消費生活に関する相談情報を蓄積しているデータベース。ただし消費生活センター等からの経由相談は含まれていない)
結婚相談所に入会すれば必ず結婚できるわけではないのですが、入会登録時の期待値が高すぎれば入会後に落差を感じる人もいると思います。お金を払って、担当者やカウンセラーが結婚相手を見つけてきてくれるのが結婚相談所だと思っている人も見受けられますが、そうではありません。自身が理想の相手に出会い、また選ばれるために、「積極的にお相手探しをする場所」であり、それを担当者やカウンセラーがサポートするのが結婚相談所の本来の形です。
この認識の差でトラブルになることは考えられます。
「結婚して専業主婦になりたい人」が苦戦
また、以前はトラブルにならなかったのですが、ここ最近難しくなったと感じるのが専業主婦志向の女性です。 養ってもらいたいという望みを持つのは本人の自由ですし、昔はそういう価値観が特別ではなかったのですが、現在では男性側の価値観もかなり変化しています。
昔と違って今は、専業主婦になりたいとか経済的に安定したいから結婚したいという姿勢が透けて見える女性は非常に苦戦します。でも、入会前にその状況に気が付かない方がほとんどです。こうした認識からくるトラブルも、今後は増えてくるかもしれません。