若い世代は「もっと自由でいい」
――確かに、このセリフは小言的な意味合いだけではないですからね。
反町:ドラマを観ていただければわかりますが、「ったく、今どきの若いモンは……」という言葉は、意味が一つではないんですよね。褒めていたり、自分にはないところを持っているよね、という意味がある。今と昔は違うよねという意味もあり、いろいろな意図があると思うんです。それがこのドラマのテーマでもあり、相手を尊重することが大事だということにも繋がってきます。
――反町さん自身も、後輩や若手に寛容なほうですか?
反町:そうですね。もっと自由でいいと思いますよ(笑)。あまり外見やスタイルで判断したくないところはあります。それが一番かな。やることをやっていれば、後は自由でいたほうがいいと思います。
ネットについては娘たちに聞くことも
――世代間のギャップに関して、失敗したエピソードはありますか?
反町:失敗ではないけれど、今はネット社会なので、ちょっと時代的に遅れてしまっているところはあるかなと思いますね。娘たちは僕よりも情報収集がうまくて、正解まで行くのに、どうしてそんなに早くできるの? と思うことはあります(笑)。すぐに答えが出てくるので、自分がわからないことは娘に聞いたほうが早いんですよ。でも、幸いにも役者だから、そういったことに多少疎くても仕事はできるので、そこは助かっていますけど。ただ、上手く付き合って行きたいなとは思いますよね。
――時代的な変化がある一方で、俳優として変わらず持ち続けている信念やポリシーはありますか?
反町:人に優しく出来たらいいなと思います。それと、いろいろな役を演じる仕事なので、人間として役柄を深く理解するための勉強が必要だと思います。もしも俳優をやっていなければ、この気持ちは分からなかっただろうなと思うことがいっぱいあるんです。また、こういう取材を受けてても振り返ったりしますね。なるほどなと思うこともある。実際に自分が生きてる中では、そこまでいろいろな人のことを追求しなかったと思うんですよね。そういう意味では、俳優としての人生の中で勉強させてもらっているのかなと思っています。