アラフォー独身女性に必要な生命保険とは

(写真=PIXTA)

40代の女性が最も多く生命保険に加入していることがわかったところで、アラフォー独身女性に必要な生命保険について考えてみましょう。

生命保険の必要性

前述のとおり、万一自分が亡くなったときに親や親族に迷惑をかけないよう、お葬式代くらいは用意しておきたいもの。お葬式は一般的に100~200万円前後しますので、預貯金で用意できなければ、保障が一生涯続く終身保険への加入を検討しておくといいでしょう。

高齢の親、兄弟姉妹などの扶養家族がいる場合は、手軽な保険料で高い保障を得られる定期保険も入っておくと安心です。

医療保険の必要性

次に医療保険の必要性について考えてみましょう。日本には国民皆保険制度がありますので、治療費が1ヵ月に100万円かかったとしても30万円の負担で済みます。さらに高額療養費制度があるため、1ヵ月の負担は年収約370万円~約770万円の人で8万7,430円です。

しかも会社員の場合は、1年半もの間、給与の2/3が支給される傷病手当金があるため、大きな医療保険は不要だと考えられます。

ただし、入院時の差額ベッド代や食事代は自己負担のため、預貯金がない、せっかく貯めた預貯金をくずしたくない場合は加入を検討しておきましょう。がんの治療は長引くことが多いため、がん保険や女性特有の病気に手厚い女性保険を検討してみるのもいいかもしれません。

フリーランスや自営業の人は就業不能保険も検討

アラフォー独身女性のなかには、フリーランスや自営業として働いている人もいますが、フリーランスや自営業は会社員のような有給休暇や傷病手当金がありませんので、経済的な不安を抱えることがあるでしょう。

医療保険に加え、病気やケガで休業しても、収入の減少を補てんできる就業不能保険に加入して備えておくと安心です。

老後不安にはiDeCoを利用する

(写真=PIXTA)

不測の事態に備えるには生命保険が有効ですが、長生きのリスクに対しても備えておく必要があります。

生命保険文化センターのデータによると、自分の老後生活に不安を感じている女性は86.4%にものぼっています。さらに、82.8%もの人が「公的年金だけでは不十分」と考えています。

こうした不安を少しでも拭うために、自助努力で老後の生活費を準備しなければなりません。預貯金のほか、さまざまな税制優遇措置のあるiDeCoを利用するのもひとつの方法です。

iDeCoは原則60歳まで引き出せないなどのデメリットがありますが、税制面で優遇されるメリットが大きいため、ゆとりある老後生活のためにぜひ利用したい制度です。

生命保険は資産や家族の状況によって必要性が異なる

(写真=Rawpixel.com/Shutterstock.com)

生命保険は、多額の資産があるような人には不必要なものですが、そうでない人は経済的な損失や不測の事態に備えられる大切なものです。親や兄弟姉妹など、扶養している家族がいるなら生命保険への加入をぜひ検討しましょう。

文・ことりえ(ファイナンシャル・プランナー )

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