ジョン・バティステ (Jon Batiste) プロフィール

シンガー・ソング・ライター、ピアニスト、バンド・リーダー、作曲家、音楽プロデューサー、俳優など様々な肩書きを持ち、NYをベースにマルチに活躍。ニューオーリンズで活躍するミュージカルの大御所ライオネル・バティステとハロルド・バティステを叔父に持ち、幼いときから音楽に囲まれて育つ。8歳のときよりパーカッションをはじめ、11歳でピアノに転向。10代のころからインターネット上で音楽をリリースしはじめ、弱冠17歳でインディーズから“Times in New Orlean”を発表する。

その後、ジュリアード音楽院でピアノの学士号と修士号を取得し、メジャー・デビュー作「ハリウッド・アフリカンズ」を発表すると、収録曲の「セント・ ジェームス病院」がいきなり2019年のグラミー賞最優秀アメリカン・ルーツ・パフォーマンス賞にノミネートされ、トップ・アーティストとしての地位を確立。現在は自身がリーダーを務めるバンド、ステイ・ヒューマンでアメリカの超人気トーク番組「ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア」の音楽を担当し、また、ジャズの本場NYにあるナショナル・ジャズ・ミュージアム・ハーレムではクリエイティヴ・ディレクターを務め、音楽ディレクターとしても高い評価を得ている。

2020年12月に公開されたディズニー・ピクサー映画『ソウルフル・ワールド』では劇中歌、エンド・ソングを担当。また、2021年にカーネギーホールで上演された大規模なジャンル融合型のシンフォニック作品「アメリカン・シンフォニー」では、彼の作曲とソング・ライティングが大きく特集され、音楽ディレクター、アーティストとしての活動の幅はますます広がりを見せている。

米フォーブス誌の名物企画「世界を変える30歳未満の30人」に選出された経験も持ち、彼のファンは米音楽界にも多く、スティーヴィー・ワンダーやなどとステージやツアーを共にしたことでも知られている。また、映画監督のスパイク・リーとの親交も知られ、彼の映画にも出演している。

また彼は、ポロ・ラルフローレン・ブラックレーベル、ケイト・スペード、ジャック・スペード、バーニーズ・ニューヨーク、ノードストローム、H&Mなど数多くのファッション・ブランドの広告キャンペーンに起用されており、2020年のコーチの秋冬コレクションでは、ジェニファー・ロペス、マイケル・B・ジョーダンと共に、ブランド・アイコンに抜てきされている。音楽面だけでなく、ファッション・アイコンとしての呼び声も高い。

若いミュージシャンの教育と指導に力を注いでおり、世界中でマスタークラスを開催。レコーディングにも高校のマーチング・バンドを起用し、カーネギーホールなどで行われるコンサートのステージにも多くの学生を招待することで知られている。

第64回グラミー賞では、史上3位となる11部門にノミネートされ、「アルバム・オブ・ザ・イヤー」を含む最多5部門を受賞した。