どこに住んでいても、自分が生まれ育った地元は特別な場所です。ましてや、大自然に囲まれた郷里は、都会に暮らす人間にとっては最高の癒しスポットではないでしょうか。今回は毎年手伝う地元農家バイトで体験したとんでもないエピソードをご紹介します。
毎年恒例の農家バイトへ
お話を聞いたのは、空調機器メーカーに勤務する亜弥さん(仮名・29歳)。亜弥さんの地元は北海道の田舎で、大阪への就職を機に、地元を離れて暮らすことになりました。
写真はイメージです。(以下同じ)
地元が大好きな亜弥さんは、毎年春に有給を使い北海道へ帰省しています。年の瀬や夏ではなく春に帰省する訳は、春に先輩の畑で農家の手伝いをするからだそうです。
亜弥さんのように、日本各地から帰省してきた面々は、畑近くにある農協の駐車場に集合するのが慣例で、亜弥さんも春の青空の下、午前9時に足を運びました。
「1年に1度のこのバイトは、とっても楽しみでいつも少し早めに集合場所に行くんです。そしたら、あっという間に9時になって、その後は地元の先輩たちの車に各々乗せてもらって畑まで行くんです。なんか、修学旅行みたいで最高なんです」
亜弥さんは目を輝かせながら語ります。
作業2日目の出来事
1日目は無事終了し、亜弥さんは久々に親子水入らずの時間を過ごしたそう。
「毎年帰省するたびに結婚のことを言われるんですが、それ以外は楽しい家族団らんなんです。去年腰の手術をした父親は、なんとなく昔ほどの元気はなかったのですが、娘に会うのは嬉しいらしく、かなりお酒がすすんでいるようでした」
そして、迎えた2日目の朝。亜弥さんのスマホに先輩から「急用ができて行けなくなっちゃった。亜弥と家が近い、他の手伝いの人と同乗してくれない?」と連絡が入ったのでした。
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