こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。

交際が始まる前後で、ご自身あるいはお相手の実家が「新興宗教の信者」であることが大きな足枷(あしかせ)になるケースがあります。ご自身は熱心に信仰しているわけじゃなかったとしても、宗教2世3世の婚活はややハードです。

“親が宗教信者”な女性、婚活の現実に絶望「お祈りでドン引きされると思わなかった」
(画像=『女子SPA!』より引用)

写真はイメージです(以下同じ)

東京都認証NPO法人で、“門前払いをしない”をコンセプトに結婚相談所を運営している結婚相談NPOブライダルサポーター(@BridalNPO)のスタッフ高橋さん(仮名)と、代表の影山さんにインタビューしました。

日常での「お祈り」がドン引きされるものだと知った

高橋さんは宗教2世として生まれ育ち、現在は脱退しているそうです。同じ信者同士で結婚し、一般家庭育ちの方とも結婚された経験があるそうです。高橋さん自身が宗教2世であることが結婚の障害になると感じたのは、どんな時だったのでしょうか。

「事前に実家が新興宗教ということは伝えてました。一般家庭育ちの彼氏と両親を引き合わせるための食事会を計画したときに、彼氏に『うちの両親は食事前に神に祈りをささげるけど、あなたはやらなくていいし、何なら他のことをやっていてもいいからね』と伝えたのですが、彼氏はドン引きしていました。 勧誘するわけでもないし、ただお祈りしているだけと思っていたのですが、想定外の反応でした。育った環境の違いで、スルーできないレベルの溝があるのだと気が付きました」

“親が宗教信者”な女性、婚活の現実に絶望「お祈りでドン引きされると思わなかった」
(画像=『女子SPA!』より引用)

結婚相談NPOブライダルサポーターのスタッフ高橋さん(仮名)

高橋さんは、朝は6時に起床し家族みんなで祈りをささげていたそうです。日常のルーティンがこれほど偏見の目で見られるとは思っていませんでした。

相手に打ち明けるのも、実家や親戚との関わりも難関

宗教2世3世の婚活支援を通して見えてきた、結婚までのハードルは3つあるそうです。

1つは単純に異性からモテない方も多いということ。親から世間に染まらないようにとテレビや漫画、音楽などを禁止する教育方針の家庭も多いそう。そのため、趣味でつながる会話もしにくいのです。 また婚姻や男女交際のあり方に介入度合いが多い宗教の場合、女性が華やかにすることを親がよく思わず、ノーメイク、髪もボサボサのまま大人になってしまうこともあるそうです。 宗教2世の負い目から自信がない人もいれば、逆に実態以上に自己肯定感が高すぎ自分を勘違いしている人もいて、いずれにせよ対等な関係を築きにくい性格の方が多くいるそうです。

“親が宗教信者”な女性、婚活の現実に絶望「お祈りでドン引きされると思わなかった」
(画像=『女子SPA!』より引用)

2つ目のハードルは、宗教2世であると相手に打ち明けることそのものです。今の時代は皆「宗教名 結婚」で検索します。そのタイミングで相手から不信感を持たれたりすることはあるそうです。 高橋さんも一般家庭育ちの男性と結婚の話が出た際、最初は「結婚したら家計はまかせたい」と言っていた相手が、宗教のことをカミングアウトしたとたんに、献金を心配したのか「財布は別にしよう」と発言を撤回してきたことがあったそうです。

ハードルの3つ目は、結婚すると決まってからの、実家や親せきとの関わり方です。結婚相談NPOへ相談にくる宗教2世の中には親に反発している方も多いそうですが、とはいえ親との縁は簡単には切れません。 冠婚葬祭は宗教の影響が出やすいため、宗教2世は結婚式を挙げずフォトウエディングで済ませることも多いそうです。