ポーズ上達のコツその4:そのポーズができてどうなる? 執着を手放そう!
「鳩のポーズができるようになりたいので、太ももの前のストレッチを1日1分やっています。でも痛いだけで、1ヶ月経ってもできるようになりません」という人がいました。
これはポーズに執着しすぎていて、練習がノルマになって楽しめていないことに原因があり、このような練習を続けていてもおそらくできるようにはなりません。
確かに鳩のポーズは大腿四頭筋の柔軟性が必要ですので、そこをストレッチしてあげることは大事ですが、それが痛かったり苦痛であったりするのならすべきではありません。
呼吸が深く、心地良い。
心地良いから、気がついたら1分、いや2分も経っていた!というのが正しい練習です。
さらに、「鳩のポーズができてもできなくてもいいや」と思って練習をしてください。
でも前もものストレッチを続けていれば、必ず「太ももの前張りが取れてきたな」「歩くときに、太ももに頼らないで歩けるようになってきたな」といったように、やっていることの意味がわかってくるはずです。
そしてそんなタイミングで急に、鳩のポーズができるようになっていたりするものなのです。
私の恩師は「ポーズはできるようになるのではない。ある日突然ポーズがやってくるのだ」とおっしゃっていました。
ポーズ上達のコツその5:ポーズができてもできなくても、あなた自身は変わらない!
ある日突然、鳩のポーズやヘッドスタンドなど、憧れていたポーズができるようになった時、あなたにどんな変化が起こると思いますか?
私自身の経験になりますが、ポーズができるようになっても大きな変化はありません。
できるようになったポーズを誰かに見せるわけでもないですし、誰かが褒めてくれるわけでもないですし、インストラクターの収入が上がるわけでもない。
ちょっとした自己満足はありますが、それで終了です。
そこまで練習を続けてきたことから得られる自信や達成感、体の使い方に対する理解の深まりなど、やはりプロセスには価値がありますが、結果そのものは「できるようになった、で?」という感じで案外あっけないものなのです。
やはり、練習そのものやプロセスに価値があるというのは間違いないのです。
また、なぜヨガをしているか、それはより健康な心身で人生を送りたいからであり、上級ポーズができるかどうかとは正直なところ関係ないのではないでしょうか。
ポーズが上手なことと、ヨガの叡智を取り入れて心地よく生きることは全く別ものです。
ポーズの上達に執着しすぎて怪我をしたり、できない人を意地悪く思ってしまう、そんな風になるくらいなら、別にできないままでも良いのではないでしょうか。
練習を続けること、練習そのものを楽しむことに意味があることを忘れなければ、ポーズは必ず上達しますよ。
楽しく無理せずヨガのポーズを練習しよう
今回ポーズ上達のコツを解説しましたが、実技的なことよりも、心の持ちようの話を多くすることとなりました。
何度も書いた通り、ヨガはプロセスが大事なので、他人と比べず楽しみながら徐々にポーズを身に着けていきましょう。
提供・yoganess
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