3年目に突入するコロナ禍で、漠然としたイライラや焦りを感じながら生活を送っている人も多いでしょう。心身の不調が表れているとしたら、それは“自律神経の乱れ”によるものかもしれません。
“奇跡のボディをもつアラサー美女”として、話題沸騰中の加治ひとみさん(@kaji2608・34歳・通称:かぢちゃん)は、腸にいい生活を送ることで、美ボディと健やかな心身の状態をキープしています。
本記事では、そんな加治ひとみさんが順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生に「コロナ禍・アフターコロナの心身への影響」について聞いてみました。じつは加治さん、小林先生がこれまでに出した「自律神経」や「腸活」についての著書を日々愛読しているんだそう。
小林先生は『結局、自律神経がすべて解決してくれる』(アスコム)の著者であり、自律神経研究の第一人者。さらに順天堂大学病院に日本初の便秘外来を解説した“腸のスペシャリスト”としても知られています。
コロナ禍で“自律神経が乱れる人”が増えている
小林 いま、私たち医師がもっとも危惧しているのが、新型コロナウイルスの影響です。感染の後遺症の代表的な悩みは、倦怠感やめまい、頭痛、食欲不振に便秘、下痢といったもので、これらすべて自律神経失調症の症状です。また、感染しなかった人も、在宅ワークによる運動不足や不規則な食事、コミュニケーション不足などからストレスを抱えている人が増えています。
加治 体を動かさなかったり、食生活が乱れたり。どれも腸によくないことばかりです。
小林 間違いなく、コロナの影響で腸内環境が乱れている。腸内環境が悪ければ、免疫が落ちますから、将来的にがんを含めいろいろな病気が増加することが考えられます。メンタル面ではすでに影響が出ていて、コロナ前と比べて、東京都の心療内科の患者数が急増しているんですよ。
自律神経の乱れには、腸からのアプローチが大切
加治 若い女性の中にも、コロナ禍で自律神経が乱れて自分で自分を傷つけてしまう人が増えているという話を聞きました。
小林 広い意味でコロナの後遺症は目に見えないところで確実に進んでいます。そこに早く気づかせて腸からのアプローチを行って、若い人たちの腸内環境を改善していかないと、5年後10年後、大変なことになりますよ。
加治 自分の不調が腸内環境の乱れが原因だと、そこがつながらない人は多いように思います。「ちょっと疲れがたまっただけ」とか「眠れば大丈夫」と軽く見てしまったり、治すことを短期で考えてしまったり。
小林 腸内環境に意識を向けてもらう、その「気づき」を与えるのは本当に難しいですね。どうしても、表面的な症状にばかり気を取られてしまう。抱えているメンタルの不調や肌の荒れ、疲労感の原因には、自律神経や腸内環境の乱れがある。誰かが気づかせて、そこから戻してあげないと。