いつも悩んでいます。
パンは、何枚切りが正解なのか?
みなさんは、「食パン」を食べるとき、“何枚切り”を選びますか?4枚?5枚?6枚?8枚?単純な問題ながらも、確かな持論を持っている人はそんなに多くはないでしょう。いつも6枚切りか8枚切りで悩むという人や、「5枚切り」ってどんな時に食べるの?と不思議に思っている人まで……。高級食パンを手にしたときはもちろんのこと、この悩み、少しでも解決してみたい!
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そこで今回は、食パンの「何枚切り問題」においしいヒントを……!パンの特徴や消費者の嗜好に応じた判断ポイントを考え、ご紹介したいと思います。
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5枚切りって、必要なの?
関東エリアでの5枚切り、まだまだ主流ではありません。
東京に住む私が、長年モヤモヤしていたのが「5枚切り」の存在。子供の頃をふりかえると、4枚、6枚、8枚が基本でした。そこに5枚という選択肢があったのか、記憶もぼんやりしています。最近では関東のスーパーでも5枚切りを見かけるようにはなりましたが、6枚や8枚のほうがやはり優勢ですよね。
冷静に全国レベルで見てみると、公的な数値はないものの、販売数の多い順で関西圏では「5枚」→「6枚」、「8枚」はレア。関東圏では「6枚」→「8枚」→「5枚」となるようです。このような構図になった理由としては、粉もの文化の西エリアはもっちり好きだから厚みを好む。東エリアはせんべい好きでパリっと感を好むから薄めを選ぶと分析される傾向があります。
確かに、厚切りのアピールポイントとしては、しっとり感やもっちり感。5枚切りの上を行くのが4枚切りです。一方、薄切りの魅力は、トーストした時に際立つサクッとパリっと感です。
食パンのバリエーションが多様化し、楽しみの選択肢が増えた
4枚切りも8枚切りもそれぞれ魅力を持っている。
さっくり、ぎっしり、ふんわり、しっとり、もっちり……。使われる小麦粉の品種も多様化したことで、ひと昔前の食パンの食感よりもバリエーションが増えています。つまり、どこに住んでいてもさまざまな食パンが選べる環境が整っていますから、エリア傾向はあるものの、自分の好みやニーズ、気分に合わせて厚さを選ぶことこそが、自由かつ健やかな楽しみ方なのだと思います。
そこでここからは、日ごろから食パンを愛する私が、どのようにして厚さを選び分けているか、参考例をご紹介していきます。