猿島観光ポイントその2 ~釣り・磯遊び・海水浴~
猿島の魅力は森林散策にとどまりません。海釣りや岩場での磯遊びは年間通してのレジャーです。夏季はさらに海水浴場もオープンするため、多くの観光客で賑わいます。
釣りスポット「オイモノ鼻」
海のパノラマが広がる「オイモノ鼻広場」の奥にある階段を下ったところが、釣りスポットの「オイモノ鼻」です。猿島は周辺一帯が浅瀬で根が点在しています。オイモノ鼻ではアイナメ、カサゴ、メバルなどの根魚が狙えます。
管理棟のレンタルショップでは釣り竿のレンタルもしており、気軽に海釣りを楽しむことができます。
・釣りセット2,000円(エサ・仕掛け付き)
・12~2月の冬期は疑似餌で2,300円
猿島釣りポイント地図と釣れる魚の季節表
猿島にはオイモノ鼻以外にも釣りポイントがあり、場所や季節により釣れる魚の種類が異なります。
ところが取材当日、管理棟のレンタルショップ前に張り出されている釣りポイント地図を見て、がけ崩れのため立ち入り禁止の釣りポイントが2カ所あることを知りました。
釣りポイントの立ち入り禁止情報は、猿島を管理する横須賀市のWebサイトにも記載はありませんでしたので、現地で初めて知りました。もし釣りをメインに猿島に行かれる場合は、事前に確認する方が良いかもしれませんね。
横須賀市公園管理課
TEL:046-822-4000
カニや小魚を探す磯遊び
オイモノ鼻では磯遊びに夢中の子ども達も多くいました。しかし狭い岩場の足元はゴツゴツした凹凸ばかりで、平らな場所がほぼありません。さらに波しぶきで濡れて滑りやすい状態です。岩場で転ぶと大ケガにつながりますので本当に注意が必要です。
以上のことから、オイモノ鼻での磯遊びは、赤ちゃんはもちろん足元がおぼつかない幼児向きとはいえません。少なくとも年中・年長以上か、小学生向きといえるでしょう。
夏期は海水浴場がオープン!大勢の観光客が訪れる人気のビーチです
毎年7月中旬から8月末は、海水浴場がオープンするため混雑する時期です。混雑のピークは午後過ぎまで続きますが、14時を過ぎた頃からは帰り支度の方が多くなります。帰り便のフェリーが混まないうちに島を出ようと考えるのでしょう。
※写真は海水浴場オープン中の8月下旬の週末14時過ぎのビーチの様子です。まだ人がそれなりに多いですが、この後15時も過ぎるとまばらな状態になりました。
海水浴場の期間中は、専属のレスキューチームが常駐されており、安心して海水浴を楽しむことができます。保護者が近くに見当たらない子ども達に声がけをされている姿が、とても印象的でした。
※レスキューチームは海水浴の期間のみ常駐です。また期間外の海水浴は禁止されています。
猿島観光ポイントその3 ~海辺のBBQ~
海水浴場のある砂浜は、バーベキューのエリアでもあり、大勢の若い方々や家族連れがバーベキューを楽しんでいました。
※写真は13時頃の様子です。砂浜の奥までビーチパラソルが並び、人も多い状態です。しかしすでにバーベキューの食事は終わり、お酒を飲みながらのんびり過ごされている方が多かったです。
バーベキュー機材のレンタル
バーベキューに必要な機材は、レンタルショップで借りられます。ですから食材だけ持参すれば、気軽にBBQを楽しむことができます。また機材は洗わずそのまま返却ができるのも嬉しいポイントです。ゴミ捨て場も完備されているため、本当に至れり尽くせり…といえるでしょう。
※横須賀市の条例により、猿島にはBBQコンロ・カセットコンロ・炭・着火剤・花火など火気の持ち込みは禁止されています。そのためバーベキューをする場合は、機材をレンタルする必要があります。
猿島BBQ レンタル機材予約サイト
URL:http://www.tryangle-web.com/bbq/
※Web予約は前日17時迄の受付です!
※当日でも機材のき空があれば利用可能ですが、海水浴シーズン中は必ず事前予約をしましょう。
レンタルできる機材例
・BBQセット(コンロ・網・炭バサミ・まな板・包丁・トング・分別用ゴミ袋3枚セット・木炭3kg・着火剤)4,800円
・折りたたみテーブル(120cm×60cm)1,000円
・カフェチェアー300円
・ビーチパラソル(直径2m)1,500円
・クーラーボックス(33L)1,000円
詳しくはこちらをご覧ください。
バーベキューの食材はすべて持ち込みです
島内でBBQの食材は販売していないため、フェリー乗船前に購入しておきましょう。乗り場から徒歩5分のところにある「よこすかポートマーケット」なら、バーベキュー用の肉・魚など食材の他、惣菜や刺身類まで揃うので便利です。
ビールなどのアルコールやソフトドリンク類の販売は、品数が多いとはいえない印象でした。電車を降りた後のコンビニなどで購入する方が良いかもしれません。
よこすかポートマーケット
横須賀市新港町6
10:00~19:00
食材配達サービスを利用すれば、手ぶらでBBQも可能です
注文金額5,000円以上&3日前までの受付などの制限はありますが、食材を猿島まで配達してくれる便利なサービスもあります。
ヨコスカ松坂屋 BBQ食材配達サービス
URL:http://yokosukamatsuzakaya.com/meats/bbq/
猿島の各種施設
猿島の施設は、BBQや海水浴場エリア近くの管理棟付近にすべて集結しています。
ウッドデッキとテイクアウトレストラン
レストランで購入したフードや、持参した食べ物の飲食スペースです。休憩用にも利用OKです。
猿島オーシャンズキッチンメニュー
URL:https://www.tryangle-web.com/feature/kitchen/
更衣室・シャワールームとエコトイレ
有料の更衣室とシャワールーム(温水はでません)と、その手前に島内唯一のトイレがあります。洋式便座の横にあるペダルを踏んで洗浄水を流す、ポンプ式のエコトイレです。猿島には上下水道がないため、バクテリアの力で浄化処理しているのです。
更衣室・シャワールーム利用料:大人600円、子ども300円
猿島への子連れ観光情報
猿島の観光客は、20-30代の男女グループが1番多い印象でしたが、次に家族連れが目立ちました。実際に未就学児と小学生の子連れで訪れた筆者が感じた、子連れ情報についてご紹介します。
- フェリーへのベビーカー持ち込みや、お子さんを乗せたままの乗船もOKです。他の乗客の方も、食材運搬用のカートを引く方が大勢いらっしゃいますので、違和感もありません。
- 森の要塞跡地も、奥の方までベビーカーでの見学ができますが、すべての通路が可能ではありません。切通しの要塞やトンネル、三叉路辺りは問題ありませんが、その先の階段や土の場所は折りたたんでの移動になるか、引き返すことになるでしょう。とはいえ、ベビーカーで動ける範囲の観光でも、十分に森の散策は可能だと思います!
- 島内管理棟1Fには、大中小のコインロッカーが計38室あります。
- 管理棟にある管理人室にあるベッドルームは、授乳室としても利用可能です。
- エコトイレでは、ペダルを踏んで洗浄水を流します。未就学児のお子さんの脚力ではペダルの踏み込みが難しい場合もあると思います。
- 夏期は天候により砂浜が焼けたような熱さになります。貝殻集めや砂遊び目的だけの場合も、子どもは靴を脱ぎたがると思いますので、ビーチサンダルがあれば重宝します。