猿島は神奈川県横須賀市にある無人島で、都内から電車で約1時間+フェリー10分で行ける日帰り観光の島です。森に隠れた旧日本軍の要塞跡地巡りが最大の見どころですが、BBQや釣り、海水浴など、海のレジャーも人気です。

猿島とは?

猿島は東京湾最大の自然島。しかし最大とはいえ、周囲は約1.6km、南北の長さは直線距離で500mもありません。島の大部分は手つかずの森林に覆われており、そこにレンガ積みのトンネルや砲台跡などの旧日本軍施設が残されています。

「猿島」という島名の由来と歴史

猿島観光の所要時間、マップ、1日の見どころや子連れ情報まで【横須賀】
(画像=トラベルライター トリップノートより引用)

1253(建長5)年、日蓮が千葉の房総から鎌倉へ海を渡る途中、嵐に遭います。避難した島で一匹の白猿が現れ、陸地の方向を指さしたそうです。これを日蓮は、この島から去り陸へ行けということだと思い、船で再び陸へ向かったということです。これが猿島(去島とも書かれる)の由来だそうです。

猿島の観光所要時間

猿島観光の所要時間、マップ、1日の見どころや子連れ情報まで【横須賀】
(画像=トラベルライター トリップノートより引用)

島内の要塞跡地の森林散策にかかる時間は1時間ほど。じっくり見学をしたり、子連れ散策の場合でも1.5~2時間で十分でしょう。

そして猿島では、通年でBBQや海釣り、夏季は海水浴も楽しむことができます。午前中から夕方までの半日滞在で、たっぷりと堪能するのがおすすめです。

猿島に宿泊することはできません。猿島へ渡る朝1番のフェリーが三笠発8:30で、帰り便の最終が猿島発17:00です。ですから猿島での滞在可能時間は、最長で8時間強となります。

※12月~2月はフェリー営業時間が9:30~16:00です。また土日祝のみの運行です。

猿島観光マップ

猿島観光の所要時間、マップ、1日の見どころや子連れ情報まで【横須賀】
(画像=トラベルライター トリップノートより引用)

観光マップ右下の「猿島桟橋」がフェリーの発着所です。桟橋を歩いて島へ上陸すると、各種ショップなどの施設が集まる建物があり、ここに島内唯一のトイレがあります。旧要塞施設の森林散策へ出る際には、一度寄ってから出発しましょう。

猿島観光の所要時間、マップ、1日の見どころや子連れ情報まで【横須賀】
(画像=トラベルライター トリップノートより引用)

桟橋の先、写真の右手にある砂浜がBBQや海水浴場エリアです。その左、写真中央の小さな緑と白が、管理棟2階ウッドデッキのビーチパラソルです。この周辺にテイクアウトレストラン、レンタルショップ、多目的ホール、トイレ、更衣室・シャワールーム、足洗い場などの設備が集まります。そして左手の森の中が要塞跡地の散策エリアです。

猿島観光ポイントその1 ~森の要塞跡の見どころ~

幕末の黒船への海上防備として、国内最初の砲台が建設されてから、猿島は要塞としての歴史を歩み始めます。要塞とは、外敵を防ぐための防御施設のことです。幕末、明治初期、昭和の計3度にわたり砲台が築かれた猿島は、2015年に近代軍事施設として初めて「国史跡」に指定されています。

要塞跡の切通し

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(画像=トラベルライター トリップノートより引用)

切通し(きりどおし)とは、山や丘などを切り開いて通した道のことを言います。猿島要塞は外からその姿を隠すため岸壁を彫り込んで造られており、島の外からは要塞が見えないつくりになっているのです。

猿島観光の所要時間、マップ、1日の見どころや子連れ情報まで【横須賀】
(画像=トラベルライター トリップノートより引用)

要塞はうっそうとした森に囲まれており、真夏でも涼しい場所です。すっかり緑に苔むした切通しは、どこか神秘的な雰囲気もあることから、撮影スポットとしても人気があります。猿島が「ラピュタの世界観」と言われ続けているのも納得です。

猿島観光の所要時間、マップ、1日の見どころや子連れ情報まで【横須賀】
(画像=トラベルライター トリップノートより引用)

愛のトンネル

猿島観光の所要時間、マップ、1日の見どころや子連れ情報まで【横須賀】
(画像=トラベルライター トリップノートより引用)

全長90m、幅4m、高さ4.3mの総レンガ造りのトンネルは、中に入ると照明が少ないため、目が慣れるまでしばらく暗闇の状態になります。この時カップルが自然と手を取りあうことから「愛のトンネル」と呼ばれているそうです。

貴重なフランス積のレンガ建造物

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(画像=トラベルライター トリップノートより引用)

フランス積(正式にはフランドル積)という方式で積み上げられたレンガの建造物は、世界遺産の「富岡製糸場」や猿島要塞も含めて、日本全国で4件が確認されているのみです。

レンガの壁を見ると、ツー、トン、ツー、トンとレンガの長手と小口が交互に積まれているのが分かります。これが「フランス積」という方式です。積み上げた時の美しい外観が特徴です。

有名なフォトスポットの三叉路

猿島観光の所要時間、マップ、1日の見どころや子連れ情報まで【横須賀】
(画像=トラベルライター トリップノートより引用)

第一砲台弾薬庫前の三叉路は、右が愛のトンネル、左が展望台方面へと続きます。このポイントが猿島で最も有名なフォトスポットの1つです。三方トンネルが交わるこの三叉路では、カメラを構えながら、人通りが途切れる瞬間の撮影を待つ方々もいらっしゃいました。

「オイモノ鼻広場」の絶景ビューも撮影ポイント

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(画像=トラベルライター トリップノートより引用)

三叉路を過ぎ、森を抜けた先にあるのが「オイモノ鼻広場」です。ここは桟橋や海水浴場エリアからちょうど島の反対側に位置します。

三浦半島最東端の観音崎や千葉県の房総半島まで一望できる、絶景のビュースポットです!テーブルとベンチもありますので、広大な海を眺めながらのランチもいいですね。

専門ガイドによる島内の見学ツアー

猿島観光の所要時間、マップ、1日の見どころや子連れ情報まで【横須賀】
(画像=トラベルライター トリップノートより引用)

猿島には、島の歴史を知り尽くした専門ガイドさんが常駐しています。1日2回、見学ツアーでしか入ることができない兵舎・弾薬庫内も特別に案内してもらえます。各回45分程度の所要時間で、先着60名の受付です。

無人島・猿島 史跡見学ツアー(予約不可・当日受付のみ)
URL:https://www.tryangle-web.com/sarushima/tour.html
・1回目のツアー10:45受付開始
・2回目のツアー12:45受付開始
・料金:300円(案内料・保険料込)