淡路島は、兵庫県に位置する離島です。観光地として人気の淡路島は、移住地としても注目を集めています。この記事では、淡路島に移住するメリットとデメリットについて、移住支援制度や淡路島のおすすめ観光地も交えながらご紹介していきます。

淡路島は移住するのにおすすめ?移住のメリットデメリット

淡路島で暮らしたい!移住のメリットデメリットや支援制度についても解説
(画像=『移住支援.com』より引用)

淡路島は、淡路市、洲本市、南あわじ市をまたぐ島です。都市部へのアクセスが良好な淡路市、城下町の名残が色濃く残る洲本市、鳴門海峡や漁業が魅力の南あわじ市というように、自治体ごとに異なる雰囲気を持つ島となっています。観光地として知られる淡路市は、移住地候補としても人気を高めているエリアです。ここでは、淡路島への移住を検討している方のために、淡路島移住のメリットとデメリットについて解説していきます。

メリット

淡路島に対して、「淡路島って名前は知ってるけど、一体どんな場所なの?」「淡路島に移住するメリットって何?」という方もいるのではないでしょうか?淡路島への移住には、以下のようなメリットがあります。

・神戸市や大阪の中心部など都心が近い
・海や山など自然が多い
・島ならではのイベントがよく開催される

淡路島は、都会派にも田舎派にもメリットの多い移住先です。利便性と自然環境の両方を優先したい方は、ぜひ淡路島への移住を検討してみましょう。では、各メリットについて説明していきます。

神戸市や大阪の中心部など都心が近い

淡路島に移住するメリットに、都市部へのアクセスの良さが挙げられます。淡路島北部に架かる明石海峡大橋は、淡路島と神戸を結ぶ橋です。神戸までは車で約1時間の所要時間となっており、都市部と田舎暮らしのバランスが取れた移住地となっています。また、淡路島は大阪からも近く、1時間強で行き来することができます。買い物や外食を楽しめることはもちろん、各エリアへの通勤・通学がしやすい点もポイントです。都市部の企業や学校を選択肢に入れられることから、「島内だけだと仕事先が限られてしまう」「島の生活に憧れるけど、子どもへの教育は妥協したくない」という方にも最適な移住先です。

海や山など自然が多い

淡路島は、その名称からも分かるように360度を海に囲まれた島です。「絵島」や「松帆の浦」といった海岸景観も多く、海の美しさと荘厳さを日々満喫しながら暮らせる移住地となっています。また、淡路島は、山々や動植物の多いエリアでもあります。桜をはじめとする四季折々の花々や海ほたるなども見ることができるため、自然の中でのんびりとした生活を送りたい方にメリットの多い移住先です。「コンクリートに囲まれた都市部の生活にうんざりしている」「緑を感じながら癒される暮らしをしたい」という方は、ぜひ淡路島への移住を検討してみましょう。

島ならではのイベントがよく開催される

淡路島では、多種多様なイベントが開催されています。主なイベントは、以下のようになっています。

早咲き桜まつり
「早咲き桜まつり」は、淡路島国営明石海峡公園で開催されています。河津桜の開花に合わせて毎年2月~3月に実施されており、ガイドツアー、クラフト体験、草木染め体験といったイベントを実施しています。

瓦とひなまつり
「瓦とひなまつり」は、400年の伝統を持つ津井の瓦とひな人形を織り交ぜたお祭りです。南あわじ市産業文化センターの展示棟で、2月~4月にかけて実施されています。子ども向けにひな人形で遊べるスペースが確保されており、着物の無料レンタルや写真撮影なども利用可能となっています。

淡路島だんじりの出る春祭り
350基以上のだんじりがある淡路島では、ふとんだんじり、舟だんじり、岸和田風曳だんじり、遣いだんじり、投げだんじり、舞台付曳だんじりといった多種多様なだんじりを楽しめます。「淡路島だんじりの出る春祭り」は3月に開催されており、他の地では見られない独自のだんじりが見られるイベントとなっています。

アジサイまつり
「アジサイまつり」は、毎年6月~7月にかけて兵庫県立淡路島公園で開催されています。約40種9,000株のアジサイを楽しめるイベントとなっており、色とりどりのアジサイが咲く道を散策することができます。

淡路農林水産祭
「淡路農林水産祭」は、農林水産業の発展を祈願して行われるお祭りです。毎年1月に伊弉諾神宮の境内で催されており、品評会、展示、即売会、コンクール入賞者の表彰式などが執り行われます。

冬咲きチューリップショー
「冬咲きチューリップショー」は、1月~2月に開催されるイベントです。温暖な気候である淡路島では、チューリップが真冬に開花します。冬に咲く花という新たな観光スポットに発展することを目的に、洲本市民広場にてチューリップを展示しています。

淡路島は、自然環境に恵まれたエリアです。そのため、年間を通して花に関連したイベントが多いという特徴があります。季節ごとに淡路島の違った一面を垣間見ることができるため、淡路島の魅力を再確認しながらイベントを楽しむことができます。「イベントを通して移住先のことをもっとよく知りたい」「飽きない移住生活を送りたいからイベントの多い移住地を探している」という方にとって、淡路島は理想の移住先です。

デメリット

メリットの多い淡路島への移住ですが、当然デメリットも存在します。淡路島移住を検討している方は、以下のようなデメリットがあることを覚えておきましょう。

・交通機関が車での移動になる
・海が近いところに住むと家のメンテナンスが大変

淡路島移住のデメリットを事前に知っておくことで、移住後の生活を送りやすくなります。「淡路島に移住しなきゃ良かった」と後悔しないためにも、デメリットを認識してから移住を実行するようにしましょう。

交通機関が車での移動になる

淡路島の中には、電車が通っていません。そのため、主な移動手段は車となります。気軽に公共交通機関を使って出掛けられないので、都市部からの移住者にとっては暮らしにくい環境かもしれません。運転免許証や車がないと不便な生活を送ることになるので、事前に準備を整えておくようにしましょう。

海が近いところに住むと家のメンテナンスが大変

淡路島は、瀬戸内海に位置する島です。海に囲まれた住環境のため、家のメンテナンスに手間とお金がかかるというデメリットがあります。海が近いということは、潮風の影響を日常的に受けるということです。潮風には塩分が含まれており、「塩害」と呼ばれる家の錆や腐食の原因となります。そのため、頻繁に家の補修工事などを行わなければならず、膨大な時間とお金を家のメンテナンスに費やす覚悟が必要です。経済的・精神的な負担が大きくなることから、移住生活を続けることが困難になる可能性があります。

淡路島で暮らすなら移住支援を活用しよう!

淡路島で暮らしたい!移住のメリットデメリットや支援制度についても解説
(画像=『移住支援.com』より引用)

淡路島は、移住支援に力を入れた自治体です。そのため、移住者に対して以下のような支援制度を設けています。

・Uターン等促進家賃補助金制度
・空き家バンク関連制度
・転入世帯補助定住促進補助金制度

移住支援制度を上手く活用することで、移住にかかるコストを抑えることができます。移住準備や移住後の経済的負担が気になる方は、ぜひ淡路島が実施する支援制度を活用しましょう。では、各支援制度について解説していきます。

Uターン等促進家賃補助金制度

「Uターン等促進家賃補助金」は、移住者の家賃を一部負担する淡路市の制度です。制度名はUターンとなっていますが、IターンやJターン移住者も補助の対象となります。申請者の就業地が淡路市内であることや、総所得額に関する規定の条件を満たした場合、以下の補助を受けることができます。

家賃が月額5万円以上:月額1万円の補助
家賃が月額5万円未満:月額5,000円の補助

家賃補助は、月々の住宅費節約に繋がる支援制度です。経済的な移住生活を送るためにも、ぜひ活用することをおすすめします。

空き家バンク関連制度

空き家バンク制度は、空き家を有効活用するための制度です。「空き家を売りたい、貸したい」という空き家所有者と、「空き家に住みたい」と考える移住者を結ぶ役割を果たしています。「兵庫県宅地建物取引業協会 淡路支部」と連携しながら移住者に空き家を紹介する仕組みになっており、淡路市、南あわじ市、洲本市それぞれの自治体で実施されています。淡路市に区分されるエリアに移住する場合、引っ越し費用などの補助を受けることが可能です。補助率は経費の3分の1となっており、上限は100万円です。また、南あわじ市では、同様の補助を上限115万円、経費の3分の1までで行っています。移住エリアが洲本市の場合も、上限100万円までの補助を受けることができます。ただし、補助を受けるための条件が細かく設定されているので、淡路島に移住する際は各自治体の公式ホームページをよく確認するようにしましょう。

転入世帯補助定住促進補助金制度

「転入世帯補助定住促進補助金」は、淡路島の中で洲本市のみが行っている制度です。満50歳未満の2人以上で暮らす移住世帯に対して、月額1万円の補助金を最長3年間支給する仕組みになっています。尚、Uターン移住者の場合は、上記の金額に毎月1万円の補助金が上乗せされます。