『12人のパパ』ガブリエル・ユニオン(ゾーイ・ベーカー役)オンラインインタビュー

――ハイ、ガブリエル、今日はお時間ありがとうございます。

ガブリエル・ユニオン:こちらこそ今日はありがとう。

――そして、(配信)おめでとうございます。映画はとても感動的で、楽しかったです。

ガブリエル・ユニオン:サンキュー。それは良かったわ。

――この映画は、1950年と2003年のヒット映画のリメイクです。今日、多様性はどの時代よりも重要です。『12人のパパ』の現代版で母親を演じる意味を、あなたはどのように見ていますか?

ガブリエル・ユニオン:本当の人生では、私は混合家族の母親なの。一人は、共同親として育てているし、甥っ子も育てているわ。家族のメンバー全員が、自分たちの村(家族)を育む手助けをするために一丸とならないといけないの。だから、ゾーイ・ベーカーを演じることに、私はとても興奮させられたわ。なぜなら、私は、彼女のジャーニーにとても共感することが出来たの。でも、私たちが、全世界の観客を実際に反映した本当の混合家族にちゃんとなっているようにするために・・・誰もがこれらの映画を全世界の観客に向けて作ろうとしていたわ。でも、こういった映画では、滅多に(その中の登場人物たちは)、全世界の観客を表現しているようには見えないの。それで私たちは、そういったことに対処したかったの。家族全員で、この作品を一緒に見ることが出来るようなやり方でね。そして、少しだけ学ぶことが出来るの。少し会話をすることが出来るの。(そして)いくつかドキドキする話題に入っていけるの。そして同時に、スクリーン上で自分自身がある程度、反映されているのを見ることになる。だから私たちは、自分たちの新しい解釈にとても興奮したわ。私は2003年版については知らなかった。1950年版の方をもっと知っていたの。私はその作品で育ったわ。私の姉妹は、その映画に夢中だった。でも、私はいつも、「もしその家族が違う人種で、違う文化だったら、どういった感じに見えるかしら?それはどうなるだろう?」と思っていたの。そして今、私たちはそれを見つけたの。

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(画像=『12人のパパ』 ディズニープラスで配信中 @ 2022 Disney、tvgrooveより引用)

――そうですね。それを多様なキャストで見るのはとても新鮮でした。あなたは、ゾーイにとても感情移入出来たと言っていましたが、彼女は映画の中で多くのことを経験します。ゾーイを演じている時、どんなことを心がけていましたか?

ガブリエル・ユニオン:私が多分、自分の子供たちに対してするより、彼女がベイカーの子供たちにもっと忍耐強く接するように気をつけたわ。そして、(子供たちに)公平になるようにね。こういった家族がいて、こういったストーリーがある場合、公平に重きを置くのはとても重要なの。親がいつも全ての答えを持っているわけじゃないの。自分自身に謙虚になって、「ねえ、私にもわからない。でも、それを一緒に解決しよう」と言っていいの。そして私はいつも、それを見失いたくなかった。彼女の子供たちに対する忍耐力や協力についてね。実際、彼女は、自分が間違った時、それを認めるの。彼女は謝るわ。そして、自分の子供たちが完全に自分自身でいられるようにするの。自分の期待や夢を彼らに押し付けることをせずに。そして、彼らがそのまま自然に成長出来るようにするの。

――この映画で、あなたは10人の子役たちを相手にします。様々な年齢や性別の子供たちとこの映画を撮影するのはいかがでしたか?それはあなたにとってどのぐらい大変でしたか?それとも楽しかったですか?この映画の現場はどういった感じでしたか?

ガブリエル・ユニオン:大きなキャストの場合はいつも大変なの。(そして)働ける時間が限られている若い役者たちがいる場合はね。だから、本当にもの凄く、大事なことに集中しないといけない。でも、ティーンエイジャーたちには、自分自身の大きな人生(成長期の重要な人生)があるの。全体として、(子どもたちの)演技の経験にはばらつきがあったわ。小さいもっと若い役者たちの方が、ティーンの何人かよりもっと(演技の)経験があったりしたの。そしてその逆もあった。だから、彼らは本当にお互いに助け合っていたわ。そして、私たちはみんな、子供たちが毎日を乗り切れるように、全員で取り組む必要があった。なぜなら、彼らみんなが全く同じ経験をしていたからね。でも、全員がとても情熱を持っていたし、そこにいるのが大好きだったし、学ぶのが大好きだったの。それと、ちゃんと時間を使って(子供たちに)説明するようにするの。彼らの質問をただ退けるのではなくね。彼らが若くて、撮影がスケジュール通りに進んでいるからそうするわけじゃないの。共演者として一つの立場にいるだけでなく、先生になるのが私たちの仕事なの。でも、もし彼らが学びたくて、あなたにその知識があったら、時間を作って、彼らにこのビジネスの全てを理解させる手助けをするの。ただ役者がやることをするだけではなくね。

――あなたと子供たちの相性がとても良かったです。この映画の中で、どうやって子供たちとの絆を作り上げましたか?

ガブリエル・ユニオン:そうね。それは大変だった。なぜなら、コロナのせいでね。私は、彼らにはズームを通してしか会えなかった。普通だったら、私はキャスティングの部屋にいるわ。キャスティングをやっている間はね。でもコロナのせいで、私にはオーディションのテープしかなかった。だから、私たちが実際に現場に入る頃、(撮影の)初日に、私たちみんなが一緒になったの。(だから)最初はどうなるかわからなかった。「私たちは仲良くなれるかしら?それは奇妙な感じになるかしら?(お互いのことを知るのに)ちょっと学習曲線のようなものがあるかしら?」といった感じだった。でも、私たちが実際に、お互いにタッチしたり、抱き合ったり、お互いに向き合って楽しむことが出来てとてもありがたいと思ったわ。私たちは何年も一緒にいる家族のようだった。それはとても円滑だったわ。

――ガブリエル、あなたは、2003年版は見ていないと言いましたが、リメイクの映画をやる時、一般的に、それはどのようにあなたの演技に影響を与えますか?リメイク作品で演じる上で、なにが簡単で、なにが難しいですか?

ガブリエル・ユニオン:そうね。そこに自分自身のものを入れたいの。もしあなたが、前の作品を勉強し過ぎたら、それは罠になるわ。なぜなら、そうすると、あなたは多分、象徴的な演技の悪いモノマネをし始めることになるからよ。だから、自分自身のやり方をしたいの。その車輪(作品を動かすもの)を作り直したいの。だから、そういう意味で、私が2003年版について知らなかったのは、ありがたいことだった。そして、ほとんどの人たちは1950年版を知らない。でも私は、あまり伝統的ではなく、もっとオープンな態度のモダンな母親にしたかった。物事にかなり違うやり方でアプローチするね。でも、人々に、十分な親近感を与えるの。だから、私たちは、たくさんの子どもとか、彼らみんなに違う性格があって、そのことがいかにチャレンジかということを扱わなかった。でも、私たちは彼らに違う仕事(役割)を与えたかったの。私たちは、ゾーイとポールを、このレストランをやっている起業家にした。そして、彼(ポール)には、その(お店の)ソースを使った野心があるの。だから多分、他の作品とは違うものなの。でも、私たちはそれを、今の私たちの時代に文化的に固有で関連性のあるものにしたかったの。

――この映画を楽しみにしている。日本の視聴者に、この新しい『12人のパパ』の見どころについて教えてください。

ガブリエル・ユニオン:これは、家族全体にとって楽しいファミリー向けの映画なの。あなたたちは笑うわ。(そして)少し泣くかもしれない。でも、とても素晴らしい時間を過ごすわ。私たちは、いくつか重要なトピックに、年齢(若い観客)に適したやり方で触れている。そして、(映画は)スリルのあるライドになっていて、すごく楽しいの。ディズニープラスで必ず見てね。あなたたちは最高に楽しいひと時を過ごすわ。

――ありがとうございました!

ガブリエル・ユニオン:ありがとう!