NG行為3：「正社員」にこだわる

正社員としての再就職にこだわるのもNGです。

現役世代でも正社員のハードルが高く、多くの現役世代が非正規で働くことを余儀なくされています。

そうした中で、定年退職者が正社員として再就職するのが難しいのは当然でしょう。定年退職者の正社員への道は、現役世代よりもずっと険しいと考えるべきです。

ただ、2021年4月1日に「高年齢者雇用安定法」が施行され、定年退職者を雇用する会社が増えています。

残念ながらその多くは非正規雇用者としての採用ですが、社会保険に加入して働ける会社が多い点で選択肢に入ります。また、再就職先で高く評価されれば正社員になれる可能性も出てきます。

ぜひ、選択肢を大きく広げて再就職活動を行いましょう。

定年後の再就職は「こだわり」を捨てると成功しやすい

輝かしいキャリアの人生を歩んできた人ほど過去のキャリアや待遇にこだわりがちです。しかし、定年後はそのこだわりをきっぱり捨てた方が再就職には成功しやすいでしょう。

実際、再就職が成功している人は、前職とまったく異なる仕事に就いているケースも多くあります。また、孫のような年の同僚にも丁寧に接し、常に謙虚な姿勢で仕事をしています。

そのような先輩をお手本とし、こだわりを捨てて再就職活動を行い、再就職後は新たな気持ちで仕事に臨むことが大切です。それができれば、今後の仕事も充実したものになる可能性が高いでしょう。

文・大岩楓
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。

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