老後の時間が長くなる中、定年後に再就職する人が増えています。しかし、定年後の再就職では現役時代と異なる注意点があります。

その中から特に注意すべき点として「定年後の再就職で絶対にやってはいけないNG行為」を3つご紹介します。

NG行為1:「定年前と同じ待遇」にこだわる

定年後の再就職で絶対NGなのが、定年前と同じ待遇にこだわることです。定年後の再雇用では定年前の役職が解かれ、給与は大きくダウンします。

そのことへの不満から別会社への再就職を考える人も多いのですが、どこに再就職しようと待遇は前職より大きくダウンするケースが多いでしょう。

定年退職者には自分を知る取引先などに再就職する人もいますが、そこには新入社員として入社することになります。ある意味、新卒と同等の待遇を受け入れる覚悟も必要かもしれません。

NG行為2:「定年前と同じ職種」にこだわる

定年前と同じ職種にこだわるのも絶対NGです。職種を限定すると選択肢が狭まり、再就職に失敗する可能性が高くなります。

士業など専門資格を持つ人を除くと、前職でのスキルはほとんど考慮されません。同等のスキルを持つ現役世代が社内にいくらでもいるからです。

もちろん、経理など前職のスキルを活かせる職種に就ける人もいます。しかし、その場合は「デジタルツールを自在に使える」など、今の時代に即したスキルの習得が必須となります。

その点に自信がない人はぜひ職種の幅を広げましょう。思わぬところで自分の強みを生かせる再就職先が見つかる可能性もあります。