毎年話題のアカデミー賞、今年は西島秀俊主演の日本映画「ドライブ・マイ・カー」が作品賞、監督賞、国際長編映画賞、脚色賞の4部門にノミネートされ、さらに大きな注目を集めています。
そんな第94回アカデミー賞の授賞式は3月28日(日本時間)に行なわれます。WOWOWでの生中継で、ジョン・カビラさんとともに案内役を務める宇垣美里さんにお話を聞きました。
宇垣美里さん (撮影/中川容邦)
ノミネート作品の多くをすでに鑑賞済みの宇垣さんに、作品賞や主演男優賞・主演女優賞など、注目部門への予想をしてもらいました。
『ドライブ・マイ・カー』演出方法の独特さがすごい
――村上春樹氏の同名短編小説が原作の映画『ドライブ・マイ・カー』、日本映画が作品賞、脚色賞にノミネートされたのは、今回が初めてという快挙ですが、作品と濱口竜介監督について、いかがでしょうか?
「すごいですよね。あの演出方法の独特さ。とても抑えた演技であるとか、そもそも作品の中で描かれている、ひたすら本読みをさせるっていう演出方法。実際に濱口監督ご自身がなさっていると私はお聞きしたことがあります。
あの描き方はすごく革新的というか、今までにないものだと思うので、長い上映時間をかけたからこそ、このキャラクターたちがどうしてこう動いたか、なぜここを認めるに至ったのか、というのをとても丁寧に描いていると思います。それはやっぱり監督の力ですし、監督の見せたいものがとてもはっきりしていた結果なんだろうなというふうに思っています」(宇垣さん。以下、カギカッコ内は同じ)
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