名付けに使われることの多い【奈】という字は、どのような意味や由来があるかご存じでしょうか?お子様への最初のプレゼントである名前は、漢字の意味や画数をよく調べてから使いたいですよね。今回は【奈】の字を使おうかどうかお悩みのご両親へ、意味や画数だけでなく、人気の名前までをお伝えしていきます。
【奈】について
【奈】の字は「奈良」や「神奈川」のように地名に使われている文字です。また、人名に使われることも多く、特に女の子の名前でなじみのある漢字です。目にする機会は多い文字ではありますが、【奈】の意味や由来までは意外と知られていません。
大切なお子様の名前に【奈】の字を使おうかと悩んでいる方は、この機会に【奈】の字の意味や由来、画数が示す運勢まで知っておいて損はありませんよ。
読み方
【奈】の字の読み方は、以下の通りです。
◇音読み…ナ、ダイ、ナイ
◇訓読み…いかん、いかん(ぞ)、なん(ぞ)
◇名乗り…なに、なん
【奈】の読み方はいくつかありますが、名前に使う場合は「な」と読ませることが多いですね。名前は正しく呼んでほしいものなので、無難に「な」にあてる漢字として使う方が良さそうです。
画数
【奈】の字の画数は、8画です。姓名判断では、8画は根気の画数と言われています。8画を持つ人は争いを好まないおとなしい性格で、勤勉家で努力を惜しまないタイプです。その根気強い性格から、少しずつでも昇りつめていけるでしょう。
また、8画は金運に強いとも言われているので、コツコツ努力をした結果が結びつく可能性を高く含んだ画数と言えます。
由来
【奈】の字は、もとは上部の「大」を「木」で記した文字でした。この漢字に含まれる「示」は神事に用いられる文字で、「木」は大きい樹を表します。このことから、【奈】は「神事に用いられる果樹」から成り立つ文字と言われています。
意味
【奈】の字には、以下のような意味があります。
◇からなし…かりん。「唐梨」とも書く、かつて神事に用いられていた果樹。
◇べにりんご…りんごの種類、古い言い方は「からなし」。
◇いかん、どうか…事の成り行きや状態、疑問に思うこと。
◇どうして…疑問、理由を問うこと。
【奈】の意味はいくつかありますが、特に果樹やりんごといった可愛らしいイメージが女の子と結びつきやすいため、名前によく使われるのでしょう。
イメージ
【奈】の持つイメージは、意味としてお伝えした「からなし=かりん」が強いです。かりんの花言葉には、「豊麗」「唯一の恋」といったものがあり、美しさや女性らしさが感じられます。
また、かりんが優しい香りを持つことや、「な」という響きの持つやわらかさから、優しいイメージもあります。
【奈】に込められる想いとは
【奈】という文字を名前に使うとき、どのような想いや願いを込めるのでしょうか?名付けの際の想いや願いはそれぞれではありますが、ここでは具体的な例をお伝えしていきます。【奈】の字を使おうかどうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
豊かな実りある人生を送れますように
からなしやべにりんごといった果樹の意味を持つ【奈】の字を使うとき、「豊かな実りある人生を送れますように」という意味を込めることができます。未来を生きるお子様には、たわわに実る果樹のように、豊かで満足のいく人生を歩んでほしいですよね。
また、豊かという言葉からは、豊かな人格、心の広い人といったイメージも得られます。豊かな人生を歩むには、小さいことにこだわらず、広い心で受け止められる人でいてほしいですね。
愛情・優しさ・幸せが永遠に続きますように
かりんの花言葉である「唯一の恋」は、永遠に続く恋、愛情を意味しています。
このことから、例えば「愛奈」なら「愛情が永遠に続きますように」、「優奈」なら「優しさが永遠に続きますように」、「幸奈」なら「幸せが永遠に続きますように」といった願いを込めることができます。
美しく健やかに育ってほしい
かりんやべにりんごを表すことから、花や果樹のように「美しく健やかに育ってほしい」という願いを込めることができます。華やかで美しく、芯の強い女性になってほしいという願いは、今の時代に求められる女性像と重なりますよね。