福井県に伝わる郷土料理をくわしく解説!福井県へ旅行に行ったら一度は食べてみたい、名物の食べ物・料理をまとめてご紹介します。旅行ツウのトラベルライターおすすめのお店情報もお見逃しなく!

1.越前そば(越前おろしそば)

【福井】郷土料理のおすすめ27選!福井名物の食べ物特集
(画像=sozai.fuku-e.com トリップノートより引用)

福井県は日本有数の蕎麦どころ。越前そばは、殻まで挽き込んで作る田舎そばであり、黒っぽい麺をしているのが特徴です。そしてつなぎには強力粉を使い、「噛んで食べるそば」と言われるほど歯ごたえがあります。

越前そばは大根おろしと一緒に食べるのが定番で「越前おろしそば」とも呼ばれます。越前おろしそばは2007年に農山漁村の郷土料理百選に選定。大根おろしの他、かつお節とネギを乗せるのが主流です。

そば屋さんによって提供のスタイルが大きく2種類あり、そばにつゆと大根おろしがかけられている状態で提供、もしくは、そばと、大根おろしが入ったつゆを別々に提供する場合があります。後者の場合は、基本的には大根おろしが入ったつゆを、そばにかけていただきます。

越前そばのおすすめ店①:越前そばの里(越前市)

【福井】郷土料理のおすすめ27選!福井名物の食べ物特集
(画像=sozai.fuku-e.com トリップノートより引用)

越前そばについて「見学する、買う、食べる、体験する」ができる施設。全国でも珍しいそばの工場見学をはじめ、本格的なそばうち体験、お土産の購入、そして古民家の雰囲気が味わえるお店で越前そばをいただくことができます。

人気ナンバー1のメニューは、おろしそばとソースカツ丼がセットになった「ふくいセット」。そしてナンバー2は、おろしそばに天ぷら、焼き鯖寿司、そば豆腐がセットになった「たけふセット」です。どちらも福井県のご当地グルメを味わえるセットになっています。

越前そばのおすすめ店②:けんぞう蕎麦(永平寺町)

「全日本素人そば打ち名人大会」で2年連続最優秀賞を受賞した主人が開店した蕎麦店。古民家風の店内で田舎の雰囲気を味わえるのも魅力です。

主なメニューは、蕎麦に大根おろし入りの出汁をかけていただく「おろし蕎麦」と「けんぞうそば」の二本立て。名物の「けんぞうそば」は、辛味大根のピリリとした辛味がクセになる人続出です。

2.ソースカツ丼

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カツ丼というと卵でとじたものが一般的ですが、福井県でいうカツ丼はソースでからめたカツ丼。

ソースカツ丼がご当地グルメとして定着している地域は福井県以外にもいくつかある中、福井県のソースカツ丼の特徴は、キャベツなどなくごはんにカツのみという潔さ!熱々のカツをウスターソースベースのタレにつけ、タレをまぶした白いご飯に乗せるというシンプルな料理です。

そしてカツが2枚、もしくはそれ以上乗っています。蓋がついてくるのにも理由があり、上のカツを蓋に乗せないと、ご飯が食べられないからです。

ソースカツ丼のはじまりは大正2年にまで遡ります。ヨーロッパ軒の創業者・高畠増太郎さんが、大正2年に東京で開かれた料理発表会で披露したものと言われてます。

ソースカツ丼のおすすめ店①:ヨーロッパ軒 総本店(福井市)

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(画像=tripnote.jp トリップノートより引用)

福井ソースカツ丼の発祥店であり、ソースカツ丼2大有名店のひとつ。総本店は福井駅から歩いて10分ほどとアクセスも良好で、地元の人にも観光客にも人気のお店です。

やわらかくしっとり、ふっくらした、やや厚みのあるカツは、ドイツ仕込みのソースの絡みがばつぐん!お米は福井産のコシヒカリと華越前をブレンドしているのだそう。

ソースカツ丼のおすすめ店②:ふくしん(福井市)

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ヨーロッパ軒と並ぶ、ソースカツ丼2大有名店のもうひとつが「ふくしん」です。こだわりの自家製オリジナルソースを使用しており、甘さの中にもピリッと辛さと酸味が効いているのが特徴です。

カツの衣がきめ細かいため脂っこさが気にならず、またその衣に自家製ソースがよく絡むので、ボリュームがあってもペロリと完食してしまうはず!ソースは後から追加はできないので、ソースたっぷりが良い場合は注文時に希望を伝えましょう。

ソースカツ丼のおすすめ店③:敦賀ヨーロッパ軒 本店(敦賀市)

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福井ソースカツ丼の発祥店である「ヨーロッパ軒」が最初にのれん分けしたお店。ラードで揚げられたカツは風味もよく、衣がカリッとしています。

また現在ではヨーロッパ軒 総本店でも提供している「パリ丼」は、こちらの敦賀ヨーロッパ軒が元祖。トンカツではなくメンチカツが乗っているのが特徴です。一般的なメンチカツに比べると厚みはないながらも、肉汁をたっぷり閉じ込めて揚げられているのでジューシー。オリジナルソースとのバランスもいいです。

3.さばのへしこ

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へしことは、魚に塩を振って塩漬けしてから糠(ぬか)に漬け込んだもので、福井県や石川県、京都府の丹後半島などに伝わる保存食です。

福井県のなかでも、若狭湾で獲れる鯖(さば)を使った「さばのへしこ」は若狭美浜の特産品となっており、家庭で作られることは少なくなりましたが、お土産として人気があります。

焼いて白いご飯に乗せたり、お茶漬けにして味わったり、日本酒のあてとしていただくことが多いです。

4.焼き鯖寿司

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福井県名物の「焼き鯖寿司」は、名前の通り香ばしく焼き上げた鯖を使ったお寿司。たっぷり脂がのった肉厚の鯖を使っており、酢飯が口のなかをさっぱりさせてくれます。

焼き鯖寿司の発祥とされているのは、三国町にある「越前三國湊屋」。代表である中本貴久さんの「三国町の名物を作りたい」という思いと、「福井県の伝統料理である浜焼き鯖と寿司が好きだから」という思いから生まれたそうです。

現在では福井県内のお寿司屋さんを中心に定番メニューのひとつになっていますが、焼きたてはもちろん冷めても美味しくいただけ、駅弁(空弁)としても人気。羽田空港では何年も連続して売り上げナンバー1を誇る空弁なのだそうです。

5.小鯛のささ漬

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若狭小浜の特産品である「小鯛のささ漬」。日本海で獲れるレンコダイを三枚におろし薄塩にし、醸造酢にて軽く〆めたあと、樽詰めにしたものです。小浜市内には、小鯛ささ漬を製造する加工業者が11店舗あり、それぞれに原材料や製法にこだわりを持ち大切に作っています。

小浜市にある「道の駅 若狭おばま」には数種類の「小鯛のささ漬」が揃っているので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

6.油揚げ

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福井県は油揚げの消費量・消費額が全国1位!一般的には油揚げは薄いものを指しますが、福井県では厚揚げのことを油揚げと呼んでおり、福井県の食卓には欠かせない食品です。県内のスーパーには、他県とは比べものにならないぐらい様々な種類の油揚げが並んでいます。

福井県には永平寺をはじめ多くのお寺があることから、精進料理で欠かすことのできない油揚げが県内に伝わったとされています。県内の居酒屋では必ずと言っていいほど料理の一品として提供しており、油揚げをこうばしくカリッと焼き上げて、大根おろしと醤油などでいただきます。

油揚げのおすすめ店:谷口屋(坂井市)

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福井県坂井市にある、大正14年(1925年)創業の油揚げ直売店&レストラン。谷口屋が販売する「谷口屋の、おあげ」は福井土産としても大人気で、メディアでもたびたび紹介されています。レストランでは存在感のあるお揚げがメインの「油あげ御膳」が大人気!大根おろしと特製のタレでいただくこだわりの味です。

7.ボルガライス

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地元で長く愛されているご当地グルメ「ボルガライス」は、オムライスの上にトンカツを乗せ、お店独自のソースをかけた料理です。卵の中に包むご飯の味付けもお店それぞれに異なります。

福井県武生市(現在の越前市武生地区)で1980年より前に誕生したと言われていますが、ハッキリとした発祥などはわかっていません。名前についてもロシアのボルガ川(Volga River)やイタリアの地名が関係しているなど諸説あります。

越前市内では15店舗でボルガライスを提供しており、こちらのページで確認することができます。

ボルガライスのおすすめ店:カフェド伊万里(越前市)

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ボルガライスの発祥については定かではないものの、有力店として名前が挙がっているのが「カフェド伊万里」です。味わいのある日本の喫茶店といった雰囲気で、木のあたたかみを感じる店内は、どこか山小屋のようでもあります。

カフェド伊万里のボルガライスは、ケチャップライスをやや半熟の薄めの卵で包んだオムライスの上に、大きめのトンカツがのっています。ソースはデミグラスソース。トンカツが分厚いので、食べ応えがあります。

8.せいこがに丼

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越前がにの雌のことを「セイコ蟹」と言います。セイコ蟹は、雄の越前がにより一回り小さいながらも甘みがあり、内子・外子と呼ばれる卵をたくさん抱えていることから、地元に人たちにとても人気があります。

毎年11月に解禁されるセイコ蟹を盛った丼は、福井の冬を代表する味覚のひとつ。セイコ蟹2〜3杯分の足肉に、内子、外子など丸ごと使った豪快な丼は、約2ヶ月間の間のみ味わえる限定グルメです。

せいこがに丼のおすすめ店:魚屋の喰い処まつ田(福井市)

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日本海を一望するロケーションも魅力の「魚屋の喰い処まつ田」は、越前がにと地魚専門の海鮮レストランです。とくに人気のメニューが、毎年11月から2ヶ月間限定で提供される、セイコ蟹を使った丼、その名も「まつ田せいこ丼」です。インパクトのあるネーミングという事もあり、せいこがに丼を味わえる人気店の一つとなっています。

「まつ田せいこ丼」は、カニの殻で出汁をとった、カニの旨みたっぷりの炊き込みご飯のうえに、丁寧にむき出したセイコ蟹の身を2杯分盛り付けたもの。毎シーズン5,000杯以上を売り上げる人気ぶりです。

9.永平寺のごま豆腐

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(画像=sozai.fuku-e.com トリップノートより引用)

福井県のご当地グルメとして根付いている「永平寺のごま豆腐」。精進料理には欠かせない存在であり、福井県のきれいな水がとろけるような美味しいごま豆腐を作り上げます。

永平寺のごま豆腐は特製の味噌ダレをつけていただくのが特徴。ねっとりした食感はまるでスイーツのようでもあり、最近では黒蜜をつけて味わうデザート感覚のごま豆腐も人気です。永平寺の門前町にある飲食店の多くでごま豆腐をいただくことができ、また福井土産としても定番となっています。

永平寺のごま豆腐のおすすめ店:永平寺胡麻豆腐の里 團助(永平寺町)

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(画像=tripnote.jp トリップノートより引用)

大本山永平寺から車で5分ほどの場所にある「團助(だんすけ)」は、明治21年(1888年)に創業。永平寺にごま豆腐を唯一納めている永平寺御用達店です。創業以来、変わらない製法でつくる「生」ごまどうふは、直売店限定販売となっています。

店内にはカフェスペースもあり、生ごまどうふの他、ごまどうふ入りぜんざい 、黒胡麻アイスなどがいただけます。

また常温で持ち運べるごま豆腐や永平寺そばなどを販売しているので、お土産の購入に立ち寄るのもおすすめです。

10.里芋のころ煮

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福井県大野市で古くから栽培されている里芋「上庄さといも」。煮ても崩れない硬さや粘り気があり、栗のようなホクホク感にモチモチとした食感もあり人気です。

素材の味を活かしておいしく味わうには、大野市をはじめとする奥越地方に伝わる郷土料理「ころ煮」が一番!里芋を醤油や砂糖、みりんなどで煮たシンプルな料理です。真空パック詰めされた里芋のころ煮や、「里芋のころ煮の素」も販売されているので、お土産に購入することができます。