かつて一世を風靡した英人気ボーイズグループ「ワン・ダイレクション」。セレブそっくりのろう人形を展示していることで知られる「英マダム・タッソー蝋人形館」には、活動休止以降も、SNSを通じて、ボーイズのフィギュア(ろう人形)を譲ってほしいとの申し出が相次いでいるという。

マダム・タッソーは、ハリウッドスターやスポーツ選手など、世界中の有名人のろう人形がたくさん展示されている観光名所のひとつ。イギリスにあるマダム・タッソーでは、2013年にワン・ダイレクションのフィギュアを初公開。精巧に作られたフィギュアは評判を呼び、たくさんの1Dファンが、ろう人形と一緒に写真を撮ろうと同施設を訪問。2014年には日本にも“来日”し、期間限定で展示されたこともあった。

英マダム・タッソー蝋人形館の名物となっていたワン・ダイレクションのフィギュアだが、2015年3月、メンバーのゼインがグループを脱退。あまりにも突然の出来事に、世界中ファンは当時、大きな衝撃を受けた。そしてその翌年、ワン・ダイレクションは活動休止を発表。現在は、それぞれ俳優やアーティストとしてマルチに活躍している。

活動休止から4年後の2020年、マダム・タッソーは、ワン・ダイレクションの現況を受け、展示していたフィギュアを撤去することを発表。その直後、メンバーのナイル・ホーランはインスタグラムの生配信を通じて、「そこからそれほど遠くないところにすんでいるから、再び設置してくれるまでドアをノックするつもりだよ」とジョークを飛ばしていた。