お家でできる階段エクササイズを、リカバリートレーナーの伊藤晃一さんが教えてくれました。日常で階段を使うときにも、足の出し方、姿勢などを意識することでエクササイズ効果がアップしますよ。早速トライしていきましょう。
階段を利用して毎日エクササイズ!
リカバリートレーナーの伊藤晃一です。
美容や健康のために、誰でも日常生活で工夫出来ることと言えば
- たくさん歩く
- エスカレーターやエレベーターに頼らず、階段を使うことを意識する
といったことが定番ですが、一日の中で階段を使うシーンというのはそこまで多くありませんよね。ただ階段を使っているだけでは、さほど効果がないことも。そこで今回は、階段の上り下りをエクササイズにするテクニックを紹介致します。
日常のちょっとの時間をエクササイズに変えることが、無理なくダイエットする近道です。
階段を下る、上がるときの消費カロリーは?
階段を上った時の消費カロリーはどのなのでしょうか。運動のカロリーは、METs(メッツ)という単位を使った計算式で表します。
座った状態(1メッツ)を基準とし、ほかの活動がどれくらいの強度なのかを表しています。日常生活で行われる活動に関しては以下の通りです。
座る・・・1メッツ
歩く・・・3メッツ
階段を下りる・・・3.5メッツ
階段を上がる・・・8メッツ
階段を下りるよりも、上がる方において運動強度が高いことは当然ですが、2倍以上の差がありますね。
これを運動にあてはめてみると・・・
- 階段を下りる=軽い体操
- 階段を上がる=サイクリング、ランニング、クロール、テニス、バスケットボール(経度、中度)
に相当します。いきなり難しい運動は不安だという方でも、階段のぼりから取り組むということがとても大切だということがよくわかりますね。
気になる消費カロリーですが、下記の計算式に当てはめてみましょう。
<消費エネルギー(kcal)=メッツ×実施時間(h)×体重(kg)×1.05>
階段を何フロア昇降するかによって変わってきますが、1フロアですとだいたい10秒から15秒なので、体重60kgの人であれば2フロア昇って約4kcal、2フロア下りて約1.8kcalということになります。
階段の上り下りには消費カロリー以上のメリットがある!
2フロアを昇って海ぶどう分のカロリーくらいしか消費できないとなると、別にわざわざ階段を使わなくても良いのでは・・・と思ってしまいそうですね。
しかし、そんなことはありません!!!
階段の昇降を習慣にすることによって太ももを中心に下半身が鍛えられます。下半身には大きな筋肉が集中しているため、基礎代謝の向上につながっていきます。すなわち、何もせずに消費されるカロリーが増え痩せやすい体質を作ることが出来るということです。
また、適度に筋肉がつくことでむくみ解消、美脚効果、ヒップアップ効果も期待できます。疲れにくい身体を手に入れることも可能です。