春は桜をはじめとする花が開花し、過ごしやすい気候から野外でのイベントも増えてくる季節。旅行にはもってこいの時期です。春の国内旅行におすすめの観光地を厳選してご紹介します。
1.【静岡】伊豆半島
温暖な気候の伊豆半島では、3月は半島の各地で春を感じる風景・イベントが目白押しです。
河津町
東伊豆に位置する河津町では毎年1月下旬から2月にかけて河津桜が開花し、2月上旬~3月上旬にかけて河津桜まつりも開催されます。まつり期間の後半には菜の花も満開になり、ピンクの桜と黄色の菜の花の競演が見事です。
稲取
河津町から車で15分ほどの稲取では、毎年1月中旬〜3月末まで「雛のつるし飾りまつり」を開催。メイン会場となる「文化公園・雛の館」では、約100対(=約11,000個)ものつるし飾りが展示されます。特に入口正面のジャンボつるし飾り(6,409個)は圧巻!
伊豆高原
河津町、稲取と同じく東伊豆に位置する伊豆高原では、伊豆高原駅前から続く約3kmの桜並木が、3月上旬ごろより見頃を迎えます。毎年3月上旬〜中旬にかけてはおおかん桜、3月下旬〜4月上旬にかけてはソメイヨシノが開花し、1ヶ月に渡って桜を愛でられます。
松崎町
伊豆半島南西部に位置する松崎町では、2月中旬より「田んぼをつかった花畑」として約25,000㎡の水田が花々で埋め尽くされ、広大な花畑が出現!花畑のすぐそばを流れる那賀川沿いの桜も3月下旬には開花し、カラフルな花畑と桜のコラボという春爛漫の景色で訪れる人の目を楽しませてくれます。
2.【沖縄】石垣島
暑すぎず過ごしやすい「うりずん」の季節を迎える3月の沖縄。なかでも石垣島のビーチは”日本一早い海開き”で知られ、3月には海開きが行われます。まだ水温は低いものの、ウエットスーツを着て行うマリンアクティビティであれば、3月から十分に楽しめますよ。
石垣島にはたくさんのビーチがありますが、底地(すくじ)ビーチや米原ビーチ、マエサトビーチ、フサキビーチなどのビーチがおすすめです。
3.【福岡】河内藤園
海外のサイトで“世界の絶景10”に選ばれたことをきっかけに、国内でも一躍有名になった河内藤園。私営の藤園ながら3,000坪もの広さをほこる園内には、トンネルやドーム状の藤棚に、約22種の彩り豊かな藤の花が咲き乱れます。
- 川内藤園 藤のトンネル
河内藤園の一般開放は、藤の花が開花している4月中旬〜5月中旬まで。入園料は開花状況によって変動し、GW前後のみ、事前にコンビニで入園チケットの購入が必要となります。
4.【千葉】マザー牧場
館山ファミリーパークと同じく房総半島にある、花と動物のテーマパーク「マザー牧場」。1年中いつ訪れても、四季折々の草花と可愛い動物たちのふれあいが待っていますが、実はおすすめの季節は春。
どこまでも続く菜の花畑で春の香りを感じたり、生まれたての赤ちゃん羊に癒されたりと、1年のうちでも春だけに楽しめるイベントが目白押しです。もちろん、春の味覚も楽しめますよ。
5.【長崎】ハウステンボス
近年観光客が増加し、人気を取り戻したハウステンボス。3月はチューリップの最盛期にあたり、「チューリップ祭」と題したイベントが開催されています。昼は日本最多の700品種が観賞でき、夜は有機ELパネルで輝く光のチューリップのショーも開催され、昼夜問わず幻想的な花畑の光景を楽しめます。
この時期は、全国イルミネーションランキングで2013年より3年連続一位を受賞している「花と光のイルミネーション」のイベントも同時開催されているので、夕方から夜にかけての時間に訪れるのがおすすめ。夕方以降に販売されているお得なチケットを利用すれば、リーズナブルに入場できます。
6.【千葉】いすみ鉄道
- いすみ鉄道と菜の花
一面の菜の花のなかを走る列車として人気の千葉・いすみ鉄道。全線26.8km中、約15kmに渡って、沿線に菜の花畑が広がっています。乗車して車窓から菜の花を眺めるのも、乗らずに沿線そばから黄色い菜の花と鉄道の様子を眺めるのも、どちらも楽しめるこの時期ならではの風景です。
また、乗車しながら食事を楽しめるレストラン列車も人気のイベントの一つ。季節によってテーマは変わりますが、2019年3月現在では「伊勢海老特急・イタリアンコース」や「伊勢海老特急・お刺身列車コース」などを運行しています。くわしくはいすみ鉄道の公式サイトでチェックを。
7.【徳島】阿波勝浦
徳島の阿波勝浦では、昭和63年にはじまった「元祖」を名乗る日本一のビッグひな祭り「阿波勝浦ビッグひな祭り」が毎年2月下旬〜3月末にかけて開催されます。会場の中央には高さ8mのビラミッド型の百段ひな壇がそびえ、まわりには大小さまざまな300段のひな壇。全国から寄せられた3万体ほどのひな人形が飾られます。
3月後半からは「勝浦さくら祭り」も開催。生名谷川沿いにさまざまな種類の桜が400本ほど咲き誇り、舟下りや夜桜ライトアップも楽しめます。
8.【東京】高尾梅郷・木下沢梅林
旧甲州街道と小仏川に沿って約4.5キロにわたって梅林が点在している梅の郷・高尾梅郷。遊歩道梅林、関所梅林、天神梅林、荒井梅林、湯の花梅林、するさし梅林、木下沢(こげさわ)梅林、小仏梅林の9つの梅林があり、春になると約10,000本もの梅が咲き誇ります。
とくにおすすめは木下沢梅林。毎年3月に開催される「高尾梅郷梅まつり」に合わせて園内が特別開放され、紅梅・白梅に囲まれながら、園内を巡るトレッキングコースを歩いて春を感じることができます。
9.【奈良】東大寺 修二会(お水取り)、薬師寺花会式
新暦あるいは旧暦の2月に行われる仏教行事「修二会」。各地で行われる修二会の行事の中でも特に知名度の高い奈良・東大寺の修二会(お水取り)は、毎年3月1日〜3月14日までの2週間の日程で行われています。期間中は毎夜、19時の鐘(12日は19時半、14日は18時半)を合図に大きな松明が焚かれ、夜半まで僧侶が祈りを捧げます。
また、毎年3月25日〜3月31日にかけて、同じく奈良の薬師寺でも修二会が開催されます。薬師寺の修二会は、十種の造花がご本尊に供えられることにより「花会式」と呼ばれ、東大寺のお水取りとともに、奈良に春を告げる行事として親しまれています。