パレスチナ・ヨルダン川西岸地区にある、イエス・キリストの生誕地とも言われているベツレヘム。今回は、そんなベツレヘムにある、ローカルの食材を使った創作料理が評判のレストラン「ファウダ(Fawda)」を紹介します。
パレスチナのベツレヘムとは
ベツレヘム(Bethlehem)は、パレスチナ自治区のヨルダン川西岸地区(West Bank)にあるベツレヘム県の県都です。 イスラエルのエルサレムから南に約10キロに位置し、イスラエルの軍隊によってアクセスが管理されています。
ベツレヘムはイエス・キリストの生誕地としても知られており、キリストが誕生した場所に建てられた聖誕教会(Church of the Nativity)は「イエス生誕の地・ベツレヘムの聖誕教会と巡礼路」として世界遺産に登録されています。ちなみに聖誕教会は、今回紹介するレストラン・ファウダから徒歩圏内にあります。
また、ファウダや聖誕教会の近くには世界的アーティストのバンクシー(Banksy)によってオープンされたウォールドオフ・ホテル(The Walled Off Hotel)があます。イスラエル政府によって建設された分離壁沿いにあることから「世界一眺めの悪いホテル」としても話題です。ファウダや聖誕教会は、ウォールドオフ・ホテルから2kmほど離れた場所にあります。
現代パレスチナ料理のレストラン「ファウダ」の概要
そんなベツレヘムの中心部にあるレストランがファウダ(Fawda Restaurant & Cafe)です。ベツレヘムで最も人気のレストランの一つとして知られており、ゲストハウス「Hosh Al-Syrian Guesthouse」の一部として運営されています。
ファウダの料理は、パレスチナ/ベツレヘムのローカル食材を使ったフュージョン料理と認識されています。言い換えれば、パレスチナの料理を様々な食文化と融合させた現代風パレスチナ料理ともいえます。
なお、食材調整の都合でファウダは完全予約制だそうです。料理はコースで決まっています。今回紹介するのは1人約210シェケル(6,300円)のコースメニューです(7名で予約し、ドリンク(別途料金)なども含んだ料金)。
余談ですが、ネットフリックスでも人気のイスラエルの政治ドラマ『ファウダ』は今回紹介するファウダ(Fawda)とは異なり「Fauda」と綴ります。
現代パレスチナ料理のレストラン「ファウダ」の様子
レストランの外観
ベツレヘムの路地を入っていくような場所にあり、知らなければ通り過ぎてしまうような雰囲気です。お店の前の看板には、英語で「ファウダ・レストラン(Fawda Restaurant )」と書かれています。