ヨガのインストラクターは年々増加傾向にあり、一説によればヨガ資格保有者の数だけでも推計すると年間2万人は誕生しているという情報も。
こうなると、インストラクター資格だけ持っているだけでは周りとの差別化が難しくなってきます。
インストラクターとして周りと差をつけるための有効なプラスアルファの知識や差別化の方法について一緒に考えていきましょう。
インストラクターとして周りと差をつけるには
アーユルヴェーダやアロマテラピーの知識は持っていて当たり前
アーユルヴェーダについては、ほとんどのヨガインストラクター養成講座で基礎知識程度は教えてもらえるはずなので、アーユルヴェーダをヨガのクラスに取り入れるインストラクターは多いと思うのではないでしょうか。
アーユルヴェーダの知識があれば、食事方法や生活の仕方、セルフマッサージなどのアドバイスもできるので、生徒さんにはとても喜ばれます。
しかし、ヨガと同様にアーユルヴェーダも極めようと思えば学ぶことは無限。
そこでアーユルヴェーダの中でも最も興味があるもの一つを、自分の武器にするように学び続けていくと良いかもしれません。
また、同じく養成講座で紹介されることが多く、その機会がなかったとしても独学でも十分に学ぶことができるアロマテラピーも生徒さんからは人気の高い情報になります。
アロマテラピーとヨガは相乗効果が高い点も見逃せません。
一方、ヨガインストラクターの多くがアーユルヴェーダやアロマテラピーを学んでいるので、差別化していくポイントにはなりにくいかもしれません。
これらの知識はむしろ持っていて当たり前、という風潮さえあります。
もちろん、アーユルヴェーダもアロマも極めていけば大いに差別化ポイントになるので、そうなるまでしっかり学ぶのも一つです。
キッズ、ベビー、マタニティ&産後、シニア、乳がんはストーリーがあると◎
キッズヨガ、ベビーヨガ、マタニティ&産後ヨガ、シニアヨガ、乳がんヨガなどの知識もあれば差別化になりますし、生徒さんからのニーズは高いです。
でも、できれば「なぜあなたがそれを教えるのか」というストーリーがあった方が説得力は高まります。
例えば同じような経験をヨガによって乗り越えたとか、あるいは医師、保育士や助産師、看護師や介護士といった有資格者である、といったストーリーです。
ターゲットを絞ったヨガを伝える場合「ヨガで生活をよくする」とか、「ヨガの哲学」などを伝えることよりも、生徒さんのニーズにダイレクトに応えることが求められます。
また、そのためにはより専門的な知識が必要になり、それを語る上で資格があった方が説得力やエビデンス(科学的根拠)が増すでしょう。
すでに持っているヨガ以外の資格や経験を生かせるなら、それは差別化への近道です。
アスリート向けヨガ、ダンサー向けヨガ、ランナー向けヨガ、英語ヨガなども、実体験があるとストーリーや説得力が増し、差別化になるでしょう。
瞑想や呼吸法のプロフェッショナルは今後もますます需要増!
社会全体が不安に包まれているからか、瞑想や呼吸法は非常にニーズが高いです。
特にコロナ禍で、ヨガ業界はオンラインヨガに移行せざるを得ない状況がありますが、瞑想や呼吸法であれば、オンラインで指導しても相手を怪我させるリスクが少なく、指導する側も教わる側も安心です。
ただ、自宅にいながらの瞑想や呼吸法ではスタジオで行うような集中や高揚は味わえないという生徒さんも少なくありません。
そのため指導する側には、オンラインでも生徒さんを異次元に引き上げるような高度なテクニック(話術やリード)が求められています。
今後も瞑想や呼吸法のニーズは高まると予測されます。
ヨガのポーズも大切ですが、瞑想や呼吸法の指導を極めていくことは差別化になり得るでしょう。