話題作の出演が続く注目の若手俳優・笠松将(29歳)さん主演映画『リング・ワンダリング』が2月19日より全国で公開されています。
笠松将さん
笠松さん演じる草介は、漫画家を目指す青年。人間の生や死に実感が持てない若者が不思議な娘と出会うことで命の重みを知る物語で、笠松さんはふわふわと地に足のつかない現代の若者のリアルを、絶妙なバランスで演じています。
笠松さんはNHK大河ドラマや『岸辺露伴は動かない』、Netflix『全裸監督2』、放送中の『ムチャブリ!わたしが社長になるなんて』などで好演。東洋経済の調査では、2018〜2021年のドラマ出演本数が52本で全俳優中トップとなり「いま制作現場からもっとも支持される俳優」に選ばれています。
また、4月にはWOWOW×ハリウッド共同制作ドラマ『TOKYO VICE』の配信・放送も控えています。30代を目前に仕事への想い、そしてこれからのことを聞きました。
俳優生活10年間は「早かった」
――18歳で上京し、昨年2021年で俳優として10年になりました。その間『全裸監督2』や大河ドラマなど数々の話題作へ出演を重ねていますが、現在の活躍をどう受け止めていますか?
笠松将(以下、笠松):この10年間は早かったですね。でも全然足りていない感じがします。もちろんお仕事をいただいたら、全力でやらせていただいているし、「休みたい」などとも思ったことはありません。「もっと寝たいな」とか、愚痴は言ったりもしますが(笑)。仕事で忙しい自分が好きなんです。
――それはなぜ?
笠松:何年もうまくいかない日々をすごしていたので、とてもありがたいです。忙しくて寝られなくても、過去にできなかったことを今やれているうれしさがあるから。
本気で作品を作りたい方々が声をかけてくださるので、それに本気で応えたいんです。今しかできないパフォーマンスもあると思うので、もっともっとやりたいですね。
俳優以外の仕事も、全部面白い
©2021 リング・ワンダリング製作委員会(場面写真については以下、同じ)
――役作りについてストイックなイメージがありますが、どういうタイプだと自分では思いますか?
笠松:バランスがいい、ですかね。ストイックなときはストイックですが、力を抜いたほうが良い時もあると思うんです。作品やキャラクターによって、自分なりに適応していくところが自分の強みなのかなと思いますね。
――俳優以外の仕事については、どう受け止めていますか? 以前バラエティ番組での焼き肉ロケを拝見したときに、焼き肉へのこだわりの強さが印象に残っていて、引き出しの多い方だなと思いました。
笠松:焼肉屋でアルバイトをずっとしていたんですよ。バラエティも好きですお芝居もバラエティ番組も、僕の中では「真摯にやる」ということでは一緒なんですよ。覚えたセリフを言うのも自分のコメントを言うのも、同じ感覚なんです。全部観て下さった方に楽しんでいただければよいなと思っています。