グラミー賞を4度受賞し、ダイヤモンド認定も受けているロック界のレジェンドことエアロスミスが、バンド50周年を記念して、初期リハーサル音源集『1971: ザ・ロード・スターツ・ヒア』(UMe)をCD及びデジタルで4月8日に全世界でリリースすると発表していたが、日本盤CDはSHM-CD仕様で、4月20日に発売されることが発表となった。

1971年に録音されたこの貴重な音源は、エアロスミスのアーカイブ保管庫〈ヴィンダルー・ヴォールツ〉で最近になって発見されたもの。元々は2021年の〈レコード・ストア・デイ〉(RSD)に合わせて、カセットテープとアナログ盤レコードのみで限定発売されていた。高い人気を集めたこのRSD限定版は即座に完売し、入手困難となったものの、全米ビルボード200にチャートインを果たし、トップ・ハードロック・アルバム・チャートで2位、トップ・ロック・アルバム・チャートで12位、アナログ・アルバム・チャートで13位、トップ・アルバム・セールス・チャートで19位を記録している。

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『1971: ザ・ロード・スターツ・ヒア』には、未公開アーカイブ写真やオリジナル・カセットテープのレーベル画像が装丁に使用されているのに加え、ローリング・ストーン誌のデイヴィッド・フリックが執筆したライナーノーツには、長い間忘れられていたこの音源についてバンドが語った新たなインタビューやコメントを掲載。日本盤のみSHM-CD仕様で、デイヴィッド・フリックによる英文ライナーノーツの全訳も掲載。本アルバムに参加しているのは、エアロスミスのオリジナル・メンバーと現役メンバー、つまり、スティーヴン・タイラー(vo)、ジョー・ペリー(g)、トム・ハミルトン(b)、ジョーイ・クレイマー(ds)、ブラッド・ウィットフォード(g)といった面々だ。この歴史的音源には、後に正式な形でレコーディングされ、1973年のメジャー・デビュー曲となった「ドリーム・オン」の初期ヴァージョンを含む、7曲の驚くべきトラックを収録。未来の〈ロックの殿堂〉入りメンバー達がキャリア初期に発揮していた、奔放な才能がそこに示されている。エアロスミスは、最初の発表から半世紀近くを経た後、同じ曲で再チャートインを果たした数少ないバンドの一つだ。その「ドリーム・オン」は、1973年に全米ビルボード・ホット100で59位を記録するヒットとなった後、2020年には再びハードロック・ストリーミング・ソング・チャートで4位を記録している。

本作には他にも、「サムバディ」「ムーヴィン・アウト」「ウォーキン・ザ・ドッグ」「ママ・キン」など、どれも後に彼らの画期的デビュー・アルバムに収録されることになる珠玉の楽曲群の初期音源を収録。さらに『1971: ザ・ロード・スターツ・ヒア』は、後に1979年のアルバム『ナイト・イン・ザ・ラッツ(原題:Night In The Ruts)』に収録された「リーファー・ヘッド・ウーマン」や、1986年にリリースされた『ライヴ・クラシックス(原題:Classics Live)』収録の「メジャー・バーバラ」等も含まれている。