タンパク質しっかりブームですが?

ここで、同じくあすけんユーザーである編集部の北大路(以下K)から質問が。

K:家でゆるく筋トレやストレッチなどをしています。筋肉を落としたくないのでタンパク質を多めにとるようにしているんですが、いつも「過剰」と言われてしまいます。 最近の“タンパク質多め&糖質オフ”という流れなど、健康についてのブームや志向は判断基準にどれくらい取り入れているのかを知りたいです。

食事管理アプリ「あすけん」で5kg減に成功したアラフォーが、運営に疑問をぶつけてみた

(画像=『女子SPA!』より引用)
カロリーは良くてもたんぱく質は多いとのこと

多田:ここ2〜3年、タンパク質しっかりとりたいというユーザーさんからの声が多くなりました。なので、プロテインを含んだ市販食品やタンパク質を多くとれる料理などを登録しやすいようにメニューを増やしています。

アドバイスで「過剰」と言われてしまう件に関して言うと、実は男性も女性も普通に生活するのであれば、タンパク質はそこまで不足しないんです。マッチョな体を目指すとかボディビルディングをされるという場合は別ですが、一日に必要なタンパク質の量(男性60〜65g、女性50g)は変わらないので、その目標値を超えた場合は「過剰」になってしまいますね。

タンパク質もとればとるほど筋肉になるわけではなく、エネルギーとして使われる栄養素ですので、とりすぎるとカロリー過剰になってしまいます。ダイエットをされているのであれば、タンパク質も適正量を守った方がいいですね。

K:健康やダイエットに関する新しい学説が次々に出てきますが、よっぽどのエビデンスがない限り、あすけんの判断基準は変わらないのでしょうか?

多田:はい。あすけんは厚生労働省が出している「日本人の食事摂取基準」という指標を基にしています。栄養成分に関しても、「日本食品成分表」に記載されているものが中心になっています。なので、その成分表が増えた時は、随時あすけんにも反映させています。

イモやかぼちゃを食べても主食にカウントされないのは?

K:なるほど。納得しました! あともう一つ。ご飯・パン・麺を食べなかった日に、代わりにイモやかぼちゃなどを大量に食べたら、食事バランスチェックの「主食」にイモとかぼちゃの分がカウントされていませんでした。栄養素的には同じだと思うのですが、なぜご飯・パン・麺以外は「主食」にならないのでしょうか?

食事管理アプリ「あすけん」で5kg減に成功したアラフォーが、運営に疑問をぶつけてみた

(画像=『女子SPA!』より引用)
イモやかぼちゃを食べた日のバランスチェックです

多田:あすけんの食事バランスチェックは、農林水産省の「食事バランスガイド」が基になっています。「食事バランスガイド」で「主食」に分類されているのが、ご飯・パン・麺の3つのみで、イモ類は「副菜」に分類されています。あすけんの食事バランスチェックで「主食」に入らなかったのはそのためです。イモやかぼちゃで炭水化物をとられているので、栄養グラフでは問題なかったと思います。

K:主食がいも類の地域や国の人の場合はどうなるのでしょう?

多田:実は「食事バランスガイド」には沖縄版というのがあって、沖縄版にはさつまいもが「主食」に入っているんだそうです。もしさつまいもをよく食べる地域の方がいたら、あすけんの食事バランスチェックの「主食」は低く表示されてしまいますね…

地域や国によって食事の文化は変わってきますし、今は食事も多様化しているので、将来的にはあすけんも対応できるようにしていきたいなと思います。