瞑想とひと言で言っても、じっと座禅を組むものから飲食をしながら行うものまで種類はさまざま。
瞑想がベースとなるマインドフルネスは、良い効果をもたらすことで知られています。
今回は、その中でも日常に取り入れやすい「歩く瞑想」についてご紹介します。
マインドフルネスって?
「マインドフルネス」とは、ひと言でまとめると「今、この瞬間に焦点を当てる」ということです。
ストレスが多く忙しい現代社会では、過去の出来事について憂いたり、先のことを心配したりして、「今、この瞬間」を無視してしまいがち。
そのような、脳内を忙しくしている状態をストップし、心を鎮めて、今この瞬間・状態を見つめて感じるのが「マインドフルネス」です。
そのような「マインドフルネス」な状態への手段として、さまざまな瞑想法が行われています。
歩く瞑想とは?
「歩行瞑想」とは、その名前の通り、歩きながら行う瞑想のことです。
マインドフル・ウォーキングとも呼ばれています。
瞑想とは「心を鎮めて自身と向き合い、今の自身の心がどう感じているか知ること」です。
瞑想にもさまざまな種類があり、座禅を組みじっと動かない状態で行なうものが一般的な「瞑想」のイメージと言えます。
しかし、カラダを動かしつつ、そのカラダの状態に意識を向けながら行なうものもあり、それらは「ムーブメント瞑想」と呼ばれています。
「歩行瞑想」は歩きながら行なう瞑想なので、手軽にできて、運動不足解消にもつながる、取り組みやすい瞑想のひとつです。
歩く瞑想の効果とは?
瞑想にはさまざまな効果があることが、最近の研究でも分かってきています。
大企業の中には、研修に取り入れている所もあるほどです。
「歩く瞑想」で得られる主な効果をご紹介します。
気持ちが前向きに
歩行瞑想は気持ちをリラックスさせ、ストレスを解消し、気持ちが前向きになる効果が期待できます。
その理由のひとつに、歩行瞑想により「今この状態」に目を向けることができると、頭がクリアになり自分を俯瞰することができます。
また、ウォーキングは幸福ホルモンとも呼ばれる「セロトニン」の分泌を促してくれる運動です。
歩くにつれて心が穏やかになってくるでしょう。
もうひとつのポイントは、屋外を歩き日光を浴びることもまた、セロトニンの分泌を促してくれるということ。
このようなトリプルの効果で、歩行瞑想は気分を明るく、前向きにしてくれるのです。
集中力アップ
スティーブ・ジョブズや某有名企業からも注目され、実践されていた「瞑想」。
これは、瞑想することで、集中力が高まり、日常生活や仕事のパフォーマンス向上につながることが期待されるからです。
歩行瞑想では、歩行するカラダの動きに意識を集中させながら歩くことで、それ以外のことを一旦保留にして、頭の中をクリアにしてくれます。
頭の中をクリアにすることで、脳の疲労が回復し、集中力がアップし、新しいヒラメキや仕事の効率アップにもつながるのです。
運動不足解消
歩行瞑想は歩いて行なうため、全身を動かして運動不足の解消にもつながります。
ウォーキングはシンプルで、とても健康に良い有酸素運動です。
ウォーキングは、脂肪燃焼効果や血行促進効果などがあり、続けることは生活習慣の改善にもつながります。
瞑想しながら運動の機会が得られる、一石二鳥の瞑想法なのです。