オタク男性を嗅ぎ分けるにはコツがある

 会った7人のうち、プロフィールではっきりオタクと分かったのは2人だけ。残る5人は夫さん含め、漫画好き程度~本物のオタクまでいたものの「プロフィールのオタク度はかなり控えめ」だったとか。そんな中で、由利さんはどのように相手がオタクかどうかを探ったのでしょうか?

「たとえば漫画なら、ジャンプ系の漫画は有名なので、知っていてもオタクとはいいがたいですよね。私の場合は『鬼灯の冷徹』と『ブルーピリオド』が好きと言ってみて、相手の反応を見ました。あとは『マニアックな作品だと何が好き?』と聞いたりして相手のジャンルを探りましたね」(なお、これはまだ『ブルーピリオド』がアニメ化される前のことでした)

「その2作がいわば、オタクかどうかを見分ける“踏み絵”なんですね。知っている人はいましたか?」 「最初から知っていたのは、たしか1人ぐらいだったと思います。でもけっこう2回目に会うまでに読んできてくれる方が多くて、みんな優しいんですよ」

 余談ですが私も由利さんの影響で『鬼滅の刃』沼に落ちました。

苦手な男性の多いオタクジャンルも

 由利さんの場合は、オタクを全開にすることで出会いの質が上がり、趣味の合う男性と結婚するという目標を叶えました。しかし、オタクならどんなジャンルでもオープンにするべきかというと、そうでもなさそうです。

 プロフィールで開示した方がいいオタクと隠した方がいいオタクの線引きはどのようにしたら良いのでしょうか。続いて、株式会社虎の穴が運営するオタク向け結婚相談所「とら婚」(@ToraCon_Akiba)の婚活アドバイザー・新美さんに尋ねてみました(以下、「」内コメントは新美さん)。

婚活でオタクを全開にしたら「出会う男性が良い人ばかりに」36歳女性の“転機”
(画像=『女子SPA!』より引用)

株式会社虎の穴が運営するオタク向け結婚相談所「とら婚」の婚活アドバイザー新美さん

「『とら婚』では会員の皆さんに、苦手なオタクジャンルについて、苦手・許容・歓迎の選択式でアンケートをとっています。  男性からのNGが最も多いジャンルは、男性アイドルオタクです。2.5次元ミュージカルも嫌がる男性が多く、男性アイドルオタクと近いイメージを持つ男性も多い印象です。また、舞台鑑賞やライブ系は遠征される愛好者も多いので、金遣いが荒いというイメージを持たれやすい傾向があります。同じ理由で、声優好き、特撮好き、ディズニー好きも、金遣いが荒いと思われてしまいがちです」

 なんという先入観。悔しいけれどこれらのジャンルの場合、初めは情報を小出しにした方が無難かもしれません。もし好きなジャンルが複数ある場合は、由利さんのように紛れ込ませるのも手です。