巻き髪ワンピースの自分に「なんか違う!」
「意を決して入った結婚相談所で私の担当になったのは、オタクを理解しそうに見えない女性でした」
その人に言われるがままに撮影した最初のプロフィール写真は、がっつり巻き髪とパステルカラーワンピースを着たもの。由利さんは気に入らなくてその後写真を撮りなおし、担当者の変更も依頼しています。 次の担当者は話しやすい人だったのですが、特にオタクのカミングアウトはしませんでした。
ここで由利さんは思いきって、オタク全開でプロフィールを作り直すことを決意しました。
自己紹介文では漫画が好きなことと自分でも描いていることを書き、好きな漫画で『鬼滅の刃』の名前も出しました(当時は『鬼滅の刃』の劇場版公開前です)。 プロフィール写真も、好奇心旺盛そうな雰囲気が伝わるものに変更しました。
「写真より実物の方がステキ」な男性が続出
オタクを開示してからは、7人の男性と会ったそうです。由利さんがオタクと認めるレベルのオタクは、そのうち4人。AさんからGさんまで、わかりやすく整理して教えてくれました。
オタク全開にする前と後で、出会う男性が明らかに変わって驚いたとか。
「以前は、会ったら写真より太っているとか写真を盛っている人が多かったんです。オタクを全開にしてから会った人は、写真より実物の方がかっこいい方が多かったです。さらに理知的でした。皆さん、写真がもったいないですね」
由利さんがオタクと認めるレベルのオタクは?(ご本人のお話をもとに、筆者が表にまとめてみました)
なんとオタク全開後に会った7人中5人が、写真よりも実物の方がステキだったのだとか。残る2人も、写真も実物もイケメンだった人と、写真のままだった人。会った中に、いわゆる写真詐欺は1人もいませんでした。
「それから、変な人が寄ってくることもなかったです。Bさんだけ、最初に会った場所がおしゃれなカフェなのに服装が生活感がありすぎて、店員にしつこく質問していたのも気になり、それ以降会っていないです。またEさんはお住まいも遠くて、休みも合わず会いにくいなと思いました。 自分がオタクだということを出した方が、申し込みをして受けてもらえる確率が上がりました。旦那さんも、こちらからの申し込みです」
そう、由利さんはオタク全開の婚活で、今の夫さんと出会ったのです。
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