実話(ノンフィクション)のおすすめ韓国映画⑪〜⑳

実話おすすめ韓国映画⑪1987、ある闘いの真実

2017年に作られた韓国映画「1987、ある闘いの真実」です。1987年、ソウルオリンピックを翌年に控える韓国での実話を映画化した作品です。当時軍事政権下にあった韓国で、大規模に巻き起こった民主化運動の様子を描いています。

ある時ソウル大学の学生が、取調べを激化させていた警察官によって拷問を受けて死亡に至ったという事件が起こります。それを隠蔽しようとする当局に対し、真実を白日の元に晒そうとする新聞記者や学生の友人たち。戦いは世間全体をも巻き込んで、民主化運動に発展していきます。

実話おすすめ韓国映画⑫カエル少年失踪殺人事件

「韓国三大未解決事件」の一つに数えられる事件を映画化した「カエル少年失踪殺人事件」です。2006年に時効を迎えた事件ですが、その全貌に迫っていく様子を緊迫感たっぷりに描きます。1991年、「カエルを捕まえに行く」と言ったきり5人の小学生が姿を消しました。

山の麓の村で起きた、小学生の謎の失踪事件。スクープを狙う放送局の局員や、犯人像を分析する教授、捜査を担当する刑事など、様々な人物が事件の真相に迫る中で、ある子供の父が捜査線上に浮上します。

実話おすすめ韓国映画⑬裸足の夢

感動の実話を描いた作品「裸足の夢」です。舞台は内戦や貧困に苛まれる東ティモール。この地に、昔サッカー選手としての未来を期待されていたウォンガンという男がやってきます。彼は、引退後に初めた事業を失敗してしまい、人生を再スタートさせるため東ティモールへ訪れます。

そこで見たのは、裸足でサッカーに勤しむ子供達でした。そこでウォンガンは、サッカー用品の店を開き子供たちに1日1ドルの割賦でサッカーシューズを与え、指導を始めます。

そんなある日、広島にてサッカーの国際大会が開かれることを知った彼は、子供たちを参加させようと考えます。ここから、彼らの優勝に向けた特訓の日々が始まるのでした。

実話おすすめ韓国映画⑭トガニ 幼き瞳の告発

胸が痛くなる実話を元にした作品「トガニ 幼き瞳の告発」です。この事件は韓国の聾学校を舞台にして起こりました。この学校に赴任してきた美術教師のイノは、学校中に漂う陰鬱とした空気を感じ取っていました。

ある日、寮の指導教員が女子生徒に体罰を加える場面を目の当たりにします。さらに、女子生徒が校長をはじめとする複数の職員から性的な虐待を受けていると知ったイノは、生徒たちとともに告発をすることに決めます。

この映画によって、韓国では事件が多くの人の知るところとなり、舞台となった学校は閉鎖、加害者の教師らの厳罰化など、社会現象が巻き起こりました。

実話おすすめ韓国映画⑮パパロッティ

先生と生徒の絆を描いた心温まる作品「パパロッティ」です。主人公のキム・ホジュンは実在の人物で、韓国のオーディション番組にて一躍有名になりました。彼の実話を描いたのがこの映画です。

音楽教師として働いていたサンジンの高校に、ある日不良少年が転校してきます。彼の名はジャンホ。歌が上手なことで専ら評判でしたが、問題行動ばかり起こします。ヤクザに育てられたことが影響して、学校に黒塗りの車で乗りつけたり、子分を引き連れたりします。

ある時、校長からサンジンに命令が下ります。それは、ジャンホを音楽コンクールに参加させろというもの。その理由は、ジャンホがかつてオペラ歌手だったから。それでも、サンジンは彼の歌を聴こうともしません。

もちろん校長の申し出も断ります。一方で、ジャンホは1人でコンクールに挑もうとするのですが…。

実話おすすめ韓国映画⑯アウトロー 哀しき復讐

バイオレンススリラー作品「アウトロー 哀しき復讐」です。韓国作品ならではの、振り切った暴力描写の見られる作品です。容赦のない描き方をしているからこそ、現実味が真に迫ります。

主人公は正義感あふれる刑事オ・ジョンス。ある時、無差別殺人集団による監禁から命からがら逃げ出したジヒョンという女性を保護します。これが出会いのきっかけとなり、徐々に距離を縮めた2人はやがて結婚します。

娘にも恵まれ幸せな生活を送っていた家族でしたが、突然悲劇が起こります。ジヒョンと娘が無惨な姿で発見されたのです。第三者の悪意によって殺されてしまった2人。

しかし、証拠不十分であることから犯人と思われる人物を捌くことができません。ジョンスは愛する2人を奪われた憎しみから、犯人に復讐するべく立ち上がるのでした。

実話おすすめ韓国映画⑰裸足のギボン

【韓国映画編】実話を元にしたノンフィクション映画おすすめ25選!
(画像=amazon、『Sorte plus』より引用)

感動の実話を描いた作品「裸足のギボン」です。ある村に住む40歳のギボンは、子供の頃に高熱病にかかってしまったことが原因で知能が8歳のまま止まってしまいます

そんなギボンはお母さんが大好きで、街の中で雑用をこなして受け取った食べ物をお母さんに届けるため、靴も履かずに村の中を走り回ります。そんな彼の姿を見て、人々は彼を「裸足のギボン」と呼ぶのでした。

ある日、村でマラソン大会が開かれます。ギボンは誰かが落としたゼッケンを拾ったことで、たまたま参加することになってしまいます。そしてなんと入賞を果たしたのでした。

【韓国映画編】実話を元にしたノンフィクション映画おすすめ25選!
(画像=tsutaya、『Sorte plus』より引用)

そんなギボンの走る才能に注目した村長は、彼をアマチュアのハーフマラソン大会に参加させようと目論みます。そして、自らがトレーナーとしてギボンを訓練し始めるのでした。

マラソン大会では賞金が出ることから、そのお金で歯が悪いせいで胃に不調が移っている母のために入れ歯を買ってあげたいと思ったギボン。1等を目指して、毎日町内を走り回り練習に勤しみますが…。

実話おすすめ韓国映画⑱奴隷の島、消えた人々

2016年に公開された韓国映画「奴隷の島、消えた人々」です。元となったのは新安塩田奴隷事件という事件で、POV手法という主観の撮影法を用いることで、没入感たっぷりな作品に仕上がっています。

ある凶悪な殺人犯が障害者のふりをして彼らに混じり作業員として働いている…という設定の作品で、映画では事件の調査をする女性記者が渦中に巻き込まれていく様子が描かれます。

実話おすすめ韓国映画⑲ユアーマイーサンシャイン

感動を読んだ韓国映画「ユアーマイーサンシャイン」です。嫁不足に悩む農家の長男が主人公で、対するヒロインはHIV感染者の女性という設定は、一風変わった作品のように思えますがこれも事実に基づいて作成された作品です。

すれ違いながらも出会い、結婚に至る2人。そして、幸せの絶頂から一転し、彼らを待ち受ける困難を描きます。主人公の「僕は君を死ぬまで離さない」というドラマティックなセリフは、ラストシーンの重大な場面で真実であることが明かされます。

実話おすすめ韓国映画⑳殺人の追憶

華城連続殺人事件を元にした作品「殺人の追憶」です。冒頭のシーンとラストが印象的で、最初から最後まで目を離せない作品となっています。題材とされた事件は、映画が公開された時点では未解決でしたが、2019年に容疑者が特定され話題となりました。

土着の刑事と都会から派遣されてきた刑事たちが、2人ともに違った視点から事件を追い求めます。心理描写が丁寧で、手に汗握るような緊迫感の感じられる作品です。