都会でストレスを感じ、もう東京から出ていきたいと考える人も多いのではないでしょうか。在宅ワークが増えた昨今では、地方移住のハードルも低くなりました。東京から地方に移住したいと考えている人向けに、移住におすすめの自治体を紹介します。

東京から出たいと考える理由

東京から出て、地方へ移住を考えている方が近年、増えてきています。テレワークの推奨もあり移住へのハードルが下がっているのが現状です。そんな中で東京で生活するという事に対して、どのようなストレスを感じているのでしょうか。

狭い部屋で家賃が高いなど生活費がかかる

【東京から出たい】そんな人におすすめの移住先を紹介!移住支援のある自治体は?
(画像=『移住支援.com』より引用)

東京で暮らしている中で、大きな問題となっているのが家賃の高騰です。東京23区の人口密度は1平方キロメートルあたり1万5,411人です。近隣の神奈川県でも3,821人で千葉県では1,216人と、いかに人口密度が高いかが分かる数字です。その分、家賃相場はかなり高く、1LDK当たりの相場平均は191,200円で全国1位です。

2位の神奈川県でも、相場平均は109,400円という事から、2位から約2倍近くの差をつけた圧倒的な高い数字です。家賃相場で最も低い愛媛県は44,800円とその差は4倍で、いかに東京の家賃相場が高いかが伺い知れます。一方で、地方に移住する場合は、東京よりも相場が安いだけでなく空き家を改装した住居を紹介してもらえるなど、住環境に関して困る事は、そうありません。

さらに食費や電気代などの生活費に関しては、東京は全国平均よりも約10%高く、こちらもお財布を圧迫する結果となりました。東京では、全国に比べても給料の相場が高い地域です。しかし一方で家賃など、生活に欠かせない部分で出ていくコストも高額になってきます。地方でも東京の仕事ができる環境が整いつつある中で、地方での生活を考えてみてはいかがでしょうか。

人が多く満員電車などのストレスが多い

東京は、前述のとおり人口密度が全国1位で、どこに行っても多くの人がいます。繁華街における人口密集率も高いことでも有名で、渋谷のスクランブル交差点では1度に3,000人にも渡ると言われています。また、新宿駅は1日の平均乗車数は約326万人で世界一で、ギネス記録にも認定されるほどです。

その為、東京都心部の電車の混雑はかなりのもので、特に通勤・通学ピーク時は常に満員の状態です。中でも東京メトロ東西線木場駅から門前仲町駅の7時50分~8時50分頃の混雑率は199%と、身動き一つとれない満員電車になります。現在のコロナ禍における「密にならない」対策とは真逆になってしまう状況が、東京には多くあります。

その為、ただでさえ人との接触に過敏になっている昨今では人の多い東京でストレスを感じる場面が多い事でしょう。

身近に自然を感じられない

東京の土地のほとんどがアスファルトなど、人工的な整備がされています。人口が多く、住環境整備を行き届かせなくてはいけない事と、ビジネス街などのビル群が多い事もあり、どうしても奥多摩群以外での自然環境の少なさは否めません。

東京都自体も、自然環境の保全には尽くしている事もあり、公園などの自然は残っています。しかし、住環境がマンションやアパートなど高層階に住む人が多く、身近に自然を感じることが出来るスポットはどうしても少なく感じてしまいます。

近年ではベランダでアウトドアを楽しむ「ベランピング」という言葉まで生まれましたが、そもそも田舎では普通に庭でアウトドアを楽しむことが出来る地域もあります。釣りにキャンプ、森林浴などは勿論の事、地方では、窓を開ければすぐに山や海など大自然を感じる事が出来たりもします。手軽に、自然を感じて毎日リフレッシュできる環境が地方には多くあります。

東京からの移住でおすすめの地域

【東京から出たい】そんな人におすすめの移住先を紹介!移住支援のある自治体は?
(画像=『移住支援.com』より引用)

東京から移住するなら、どのような地域が良いのでしょうか。農業など、第1次産業に従事したい場合など、仕事を中心に考える人もいるでしょう。または、海の近くや山間地域など自然を感じる事が出来るかが、決め手の場合もあります。どんな場所に移住するべきかおすすめ地域を紹介していきます。

いきなり田舎への移住が不安なら東京圏内の地方がおすすめ

東京から移住するにあたって、関東近辺で考える人は多いです。自身の仕事や家族などの事を考えて今までの暮らしを大きく変えない状態で移住を考えるのは当然のことです。またテレワークの推奨で毎日出社をする必要がない会社が増えた事も背景にあります。

特に人気の地域は3つで、
1つ目は、埼玉県秩父市です。武甲山を中心にした山間の田舎風景が広がるのどかな地域です。しかしながら、生活に必要なものは、市内で充分手に入ります。そしてカフェやおしゃれなフレンチにイタリアンも多く、食べ物に困る事はありません。
また、水が綺麗な場所としても有名ですので美味しいお蕎麦屋さんもあり、観光客だけでなく地元民にも愛されています。その上で都心部からは電車で1時間半と移動もお手軽なので通勤圏内であるのもありがたいです。

2つ目は、千葉県の館山市も移住地として人気のある地域です。館山市は県庁のある千葉市の南方に位置しており、冬でも暖かい気候で雪もめったに降らない温暖な地域です。海が近く、釣りやサーフィンなどが趣味な人にはもってこいの場所でしょう。日本の夕陽百選や関東富士見百景に選ばれている北條海岸周辺は、都会の喧騒を忘れさせてくれて、ストレスフリーな生活ができる人気の地域です。

3つ目の神奈川県の清川村は、首都圏に居ながらにして田舎暮らしが出来る地域です。神奈川県唯一の村である清川村は、東京まで1時間40分で行ける好アクセスな場所ながら、日本の原風景な暖かみのある田舎街。森に囲まれて、澄んだ空気の中で生活したいなら、もってこいの場所です。

ふるさと回帰センターでの移住ランキングを参考にしよう

東京から移住を考えている方にお勧めな地域は他にもあります。有楽町にある「ふるさと回帰支援センター」で人気のある移住地域ベスト3を紹介していきます。

第3位は「長野県」です。
長野県は、本土の中心に位置し、北アルプスや南アルプスといった雄大な自然が特徴的です。県土の約8割を自然が占めており、豊かな自然環境で生活したい移住希望者が後を絶ちません。スキーやスノーボード、登山などのアクティビティが充実しているだけでなく、温泉もあります。日帰り温泉施設の数は全国1位とあって、セカンドライフにピッタリの地域です。

第2位は山梨県です。
富士山のふもとで季節を通して美味しいフルーツが味わえる事で、人気を博しています。富士山以外にも、八ヶ岳などの美しい南アルプスも望め、河口湖や山中湖などの「富士五湖」もありキャンプには最適の地域です。東京都と隣接しており、高速道路を使用すれば1時間で首都圏に行ける利便性の良さも人気の理由です。

そして第1位は静岡県です。山梨県と同じく富士山が望める県です。長野県や山梨県は、内陸県でしたが静岡県は広大な太平洋に面しており、海が好きという移住希望者に人気の地域です。さらに伊豆や熱海など、温泉地域がある上に温暖で年中温かく過ごしやすい地域でもあります。また東京近辺であるのにも関わらず地価が安く、東京都の坪単価平均の約1/10で土地が購入できるのもメリットです。