2年間、彼の心にはずっと元カノがいた
デート時の会計はすべて払ってくれ、時には欲しがっているものをプレゼントもしてくれる彼。新しく始まった恋は一見、順調に進んでいきましたが、あかりさんは彼に対し、なんとなく心の距離が遠いと感じることがありました。
「話していて、ときどき、私のことを見ていないと感じることがあって。近くにいるのに、遠いような……。言葉にできないモヤモヤがありました」
モヤモヤの正体が判明したのは、付き合って2か月ほど経った頃のこと。ある日のデート中、彼はあかりさんに突然、元カノの話をしてきました。
ディズニーランドが好きで、行くときにはいつも彼が旅費やホテル代、現地での遊び代まですべて出してあげていたことや、大学時代からの付き合いだったこと、社会人になって距離ができ、元カノが同じ職場の上司と交際したためフラれてしまったことなど、彼の口からは次々と未練まじりの元カノ話が飛び出してきました。
「どういう子だったの?」と聞くと、遠い目をしながら「すべてがタイプだった。わがままなところもあったけど、それを叶えてあげたいっていつも思ってた」とため息。その姿を見て、彼の中ではまだ元カノの存在が大きいことに気づきました。
「また元カノ話?」と突っ込みたくなるデート時間
「でも、別れて2年経っていると聞いたので、これからふたりで思い出を作っていけば、元カノの存在が薄れるかもしれないと思ったんです」
ところが、あかりさんの想いとは裏腹に、ひとたび元カノ話をしてから彼は事ある度に元カノとの記憶を引っ張り出してくるようになりました。
例えば、デート中。あかりさんがふと「私、お腹すくと機嫌悪くなっちゃうんだよね(笑)」と話すと彼は「元カノもそうだったんだよ。だから、俺はデートの時にはいつもお菓子を用意して、いつでも食べられるようにしてたんだ」と笑顔で暴露。
旅行のときには、観光地にある顔はめパネルを見ながら「元カノは、こういうのを見つけると、いつも写真撮ってって言って顔を出してたなあ」とひとりで感傷に浸る始末。