支援が手厚い自治体5選

地方移住を検討している人必見!!手厚い移住支援をしている自治体をご紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

地方移住に力が入れられる現在、多くの自治体が移住・定住に関する支援制度を設けています。しかし支援の種類や対象範囲、制度の充実度などについて、自治体による差は小さくありません。特に手厚い支援が見られる5つの自治体について、主な制度とその概要を紹介します。

秋田県鹿角市

秋田県鹿角市は秋田県北東部に位置し、青森県・岩手県と県境を接する市です。冷涼な気候や、登山・ウインタースポーツを楽しめる山々など自然に囲まれ、古墳や縄文遺跡などの歴史文化遺産や温泉にも恵まれています。

鹿角市ふるさとライフ引越し支援補助金

移住時の引越し費用を助成する制度です。引越し業者への支払い費用・市内への移動に要した交通費・不要品処分費などが対象で、単身者50,000円、2人以上世帯90,000円を限度として対象経費の1/2が支給されます。転入前に秋田県ふるさと定住機構への登録が済んでいることなどの条件があるので、事前にご確認ください。

鹿角市移住者融資資金利子補給費補助金

市と提携する融資機関で移住者向けローンを借り入れた人を対象に、利息額相当が補助される制度です。補助対象期間は最大7年間です。

鹿角市ふるさとライフ移住しごと支援補助金

東京圏から市内に移住し特定の求人に就業した人を対象とする移住支援金です。金額は単身者60万円、2人以上世帯100万円です。さらに、一定の技術職・専門職の資格を持ち要件を満たす人には、秋田県から「移住支援金制度(県単独支援分)」として上乗せで支援金が支給されます。

鹿角市いつでもお試し移住ツアー

希望する日程や内容でオーダーメイドのオリジナルツアーを組んでもらえる制度です。鹿角市への交通費と上限を超える食事代は自己負担ですが、ツアー参加費はかかりません。NPO秋田移住定住総合支援センターの会員登録が必要です。

鹿角市お試し住宅

移住を検討中で短期間のお試し暮らしをしてみたい人向けに、お試し住宅が設けられています。1泊2日から6ヶ月間、契約更新すれば最長1年まで入居可能なので、気軽な移住体験から移住準備の仮住まいまでさまざまな目的に利用できるでしょう。

鹿角市宅地・建物データバンク

鹿角市の空き家バンクです。持ち主が賃貸や売却を希望する建物や宅地がデータバンクに登録され、移住者や住み替え希望者に公開されています。登録物件を購入または賃借し修繕などを行う場合、経費が一部助成される「鹿角市ふるさとライフ住宅改修支援補助金」を利用できます。

移住に関するサポーター

先輩移住者である地域おこし協力隊がつとめる移住コンシェルジュや、先輩移住者・地元団体などが運営するNPO法人が活動しています。移住希望者のサポートのほか鹿角市の魅力づくりに取り組んでおり、現地の仲間をつくるにはぴったりでしょう。

島根県浜田市

地方移住を検討している人必見!!手厚い移住支援をしている自治体をご紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

浜田市は島根県西部の中核都市で、山陰有数の水産都市として知られます。海水浴場や水族館といった人気のスポットがあり、広島市へ車で約1時間という利便性も魅力です。

浜田市空き家バンク

市内の空き家情報がWebサイトで公開されており、賃貸/売買、一戸建て/アパート・マンション/宅地を選択して閲覧できます。登録された一戸建ての改修を行う場合、経費の一部が助成される「空き家バンク登録物件改修事業補助金」を利用できます。

相談員・支援機関

市の定住相談員が相談を受け付けているほか、「NPO法人わきあいあい」「公益財団法人ふるさと島根定住財団」といった支援機関があります。ふるさと島根定住財団が運営する移住応援サイトなどから「しまね登録」を行うと、会社見学・面接で来県した際の交通費補助や、引越し費用割引といった特典を受けられます。

宿泊費補助制度

浜田市へのUIターンを検討している人とその家族を対象に、定住相談や仕事・住まいさがしのために市内を訪れる際の宿泊費を補助する制度です。金額は1人あたり2,000円で、1家族あたり年度ごとに20,000円を上限とします。事前の交付申請が必要です。

わくわく浜田生活実現支援事業(移住支援金)

東京23区から浜田市に移住し、就業・起業など所定の要件を満たす人への支援金です。金額は単身者60万円、世帯100万円です。年度毎に予算の上限に達すると受付が締め切られますのでご注意ください。

新潟県佐渡市

佐渡市がある佐渡島は、東京23区より広い面積をもつ本州最大の島です。暖流の影響を受けた温暖な気候、豊富な魚介類やブランド米といった美食など数々の魅力にあふれています。移住先としても人気の佐渡市ではさまざまな移住支援制度があり、40歳未満の単身者、年齢の合計が80歳未満の夫婦、中学生以下の子どもがいるひとり親世帯を「若者世帯」として特に手厚く補助を行っています。

移住相談

佐渡UIターンサポートセンター(移住交流推進課)が移住に関する総合的なサポートを行っています。情報提供や関係部署への取り次ぎだけでなく、移住全体のコーディネート、住まいや仕事、先輩移住者とのマッチングなど、移住前・移住後にわたって心強いパートナーとなってくれるでしょう。

定住体験住宅

佐渡市には移住体験や移住準備の活動拠点として使える、家具・家電つきの定住住宅があります。利用可能期間は1ヶ月以上6ヶ月以内です。定住住宅は4ヵ所あり、予約状況はWebサイトから確認できます。住宅貸付料は月20,000円から45,000円で、前述の若者世帯は割引があります。

移住支援

東京23区在住・在勤者が市内に移住し、所定の就業・起業など要件を満たす場合に支給される移住支援金が設けられています。金額は世帯100万円・単身者60万円です。また若者世帯は、引越し業者に支払った費用のうち5万円を補助する「若者定住引越費用補助金」を利用できます。さらに、佐渡市にUIターンして就職した人を対象に、日本学生支援機構などの奨学金の返還の一部を補助する「UIターン者奨学金返還支援事業」が行われています。

島留学

松ヶ崎地区と内海府地区で、小中学生の離島留学を受け入れています。自然いっぱいの環境や少人数の学校ならではの濃密な体験によって、たくましく成長してくれそうですね。島留学生の保護者には月1万円の「島留学生活支援金」が支給されます。

住まいのサポート

若者世帯には月額2万円・最長60ヶ月の「若者移住家賃補助金」があります。医療・介護・福祉施設に正規雇用されている人にもそれぞれ同様の家賃補助が実施されています。住宅改修の助成についても手厚く行われており、「空き家改修費等補助事業」、「町並み景観整備支援事業」、「佐渡産材利用促進事業」などが設けられています。