行方（なめがた）市は、霞ヶ浦と北浦という2つの湖に囲まれた町です。かつて水戸藩南部の藩政事務所がおかれた地域でもあり、巡視や鹿島神宮参拝の際の拠点となっていました。この記事では、地元在住の筆者が行方市内でおすすめしたいグルメと観光スポットを、盛りだくさんなモデルコースと共にご紹介しています。満腹注意！
行方（なめがた）市はどんな町？
茨城県南東部の鹿行（ろっこう）地域と呼ばれるエリアに位置する町です。霞ヶ浦と北浦という2つの湖に囲まれていることから、「弐湖の国」と呼ばれることもあります。霞ヶ浦から正面に富士山、右手に筑波山が見え、夕日の時間帯は絶景を楽しめます。
1000年以上前の地誌『常陸国風土記』でも多くの記載が見られます。千年を超えて存続する集落としても知られ、2017年には「千年村」の認証を受けました（千年村プロジェクト）。
食も豊かです。町では年間約60種類以上の野菜が採れ、特に特産品であるサツマイモは外せません。マーケットで生のサツマイモや焼き芋が買えるのはもちろん、サツマイモのテーマパークまであって、芋づくしです。
町の魅力を十分に感じるために、移動手段はお車がおすすめ。ご紹介しているモデルコースは行方市内をぐるっと一周するようなコースとなっています。それではさっそく以下よりご紹介していきます！
9:30／【1】虹の塔
高さ約60メートルの位置から景色を堪能できる展望スポットです。360度パノラマビューで、霞ヶ浦はもちろん、晴れている日は筑波山を望むことができます。塔は町のシンボル的な存在です。
1階ロビーではレンタサイクルも行っています。本記事のモデルコースには含めていませんが、湖畔沿いを颯爽と駆け抜けるサイクリングも非常に気持ちが良いです。
※次のスポットまで車で約5分
10:30／【2】大山守大塲家郷士屋敷
代々水戸藩の大山守（おおやまもり）として務め、この地域を治める要職を担っていた大塲家（おおばけ）の屋敷です。現在は、建物や資料が見学できる歴史施設となっています。スタッフの方の説明が非常に詳しく丁寧です。
水戸藩主が領内を巡視する際や、鹿島神宮参拝の際の宿泊所としても使われ、お付きの人を何人も引き連れてやって来たそうです。水戸黄門こと徳川光圀も何度も足を運ぶお気に入り宿で、実際に使われた部屋も見学できます。
建物は伝統的な茅葺住宅で、今でも屋敷を守るために定期的に煙で燻しているそうです。映画『桜田門外ノ変』や『天心』などのロケ地にもなっており、中村獅童ほか著名人も訪れています。
※次のスポットまで車で約4分
11:30／【3】御菓子司 吉田屋
商品が町のふるさと納税返礼品に選ばれている和菓子屋さんです。大福、カステラ、どら焼きなどを取扱っています。特におすすめなのが豆乳カステラ「白帆」です（180円／個）。
豆乳カステラ「白帆」とは、真っ白でしっとりしたカステラ生地の間に餡が挟まれた菓子。2種類の味（黒ごま、いちご）があります。原材料にこだわり、上品な味わいで絶品です。
霞ヶ浦に浮かぶ帆引き船（ほびきせん）が描かれたパッケージがお洒落で、きちんと系のお土産に最適です。箱詰めやラッピングにも対応してくれます。
※次のスポットまで車で約1分
