最近はヨガスタジオに行くと、ピラティスもヨガもどちらもあることが多いですよね。
内容が分からないと、どちらを受けるべきか迷ってしまいます。
今回はピラティスとヨガの違いや、ヨガに向いている人、ピラティスに向いている人の特徴をご紹介します!
ピラティスとヨガの違いとは?①発祥
ピラティスとヨガはどちらも似ていますが、生まれた時代も場所も異なります。
ふたつが似ていることにも理由があるのです。
まずはピラティスとヨガの発祥の起源をご紹介します。
ピラティスの発祥
ピラティスは1920年代にドイツ従軍のジョセフ・H・ピラティスによって考案されたエクササイズ。
ヨガを参考にしている面もあるので、ヨガとピラティスが似ているのはそのためなのです。
ピラティスは第一次世界大戦時に、負傷兵が寝たままできる、リハビリのエクササイズとして開発されました。
その後、アメリカに渡ったピラティス氏により、ボディメンテナンスのエクササイズとしてダンサーやスポーツ選手の間で広がっていき、現在のピラティスエクササイズに至るのです。
ヨガの発祥
ヨガは約4500年前の古代インドで発祥したものと言われており、仏教やヒンドゥー教の修行として行われていました。
「ヨガ」という言葉は「調和」「つながり」「バランス」といった意味を持ち、インド思想に基づいた悟りを目指すためのもの。
現在エクササイズとして行われているアーサナはヨガの一部に過ぎず、元は心の安定を目指すための修行法だったのです。
ピラティスとヨガの違いとは?②目的
ピラティスとヨガは、どちらも美容や健康にいい運動法として知られています。
ですが元をたどると、それぞれ違う目的で生まれたものです。
ピラティスとヨガ、それぞれの目的をご紹介します。
ピラティスの目的
ピラティスは元はリハビリ用のエクササイズとして生まれたもの。
発案者のピラティス氏は幼い頃からカラダが弱く、心身を鍛えるために東洋や西洋のさまざまなエクササイズを学び、カラダを健康的に鍛える方法としてピラティスを生み出しました。
正しい骨格や体幹トレーニングをメインに行い、ボディラインの引き締めやカラダのメンテナンスを目的とするエクササイズです。
ヨガの目的
ヨガはヒンドゥー教や仏教の、修行として行われていたもの。
現在は美容や健康に適したエクササイズとして、アーサナや呼吸法が広がっているヨガですが、それはヨガのほんの一部に過ぎないのです。
瞑想や哲学や食事法など色々なものからヨガは成り立っており、元来のヨガは自分の心とカラダの安定や、宇宙との調和などを目的としたものなのです。
ピラティスとヨガの違いとは?③トレーニング法
ピラティスとヨガはどちらもマットを使い、パッと見は似ているエクササイズ。
ですが、よく内容を知ると似て非なるものなのです。
それぞれのトレーニング法をご紹介します。
ピラティスのトレーニング法
ピラティスはインナーマッスルを中心に鍛え、姿勢の歪みの改善を意識したエクササイズです。
ラテラル呼吸と呼ばれる、胸式呼吸と腹式呼吸を組み合わせた特別な呼吸法で行われます。
横になって行うトレーニングも多く、マットも厚手の物を使います。
ヨガのトレーニング法
ヨガは心身の安定を目指すエクササイズです。
ストレス解消にも効果があり、腹式呼吸をメインに行います。
腹式呼吸は副交感神経を優位にし、心身ともにリラックスさせてくれる効果があるもの。
立位のバランスポーズなども多いヨガは、ピラティスよりも薄手のマットを使います。