グローバルなビジネスシーンでは、外国人とのスムーズなコミュニケーションを実現するために、通訳者は欠かせません。また通訳業界には多くの女性が活躍しています。通訳者は専門的な通訳トレーニングを受けており、言語を正しく訳すだけでなく、文化や言葉に込められたメッセージまでくみ取って通訳を行います。
通訳サービスには大きく3つの通訳形態があります。また最近はZoomやTeamsを使ったオンラインでの通訳サービスも主流になってきました。今回は3つの通訳形態とZoomで行う同時通訳の方法をご説明します。
同時通訳とは
同時通訳は一般的に同通(どうつう)と呼ばれたりします。
通訳者が2,3名専用の通訳ブースに入り、イヤフォンを通して発言者(スピーカー)の声を聞きながら2、3秒遅れてマイクに向かって通訳をします。これが同時通訳です。
通訳者は発言者の声を聴きながら同時に通訳をしますが、マイクに向かって訳している自分の声はほどんど聞こえません。なぜならヘッドフォンをしているからです。また自分の声が聞こえてしまうと、次の発言者の声が聞こえなくなりますので、そのためにもヘッドフォンをしています。聴衆(聞き手)は耳元にレシーバーをつけ、そこから通訳の声を聞きます。ブースの中の通訳者の声をマイクを通して、レシーバーに届けます。英語を日本語に、日本語を英語に同時通訳していきます。
通訳者は、通訳している間も同時並行で発言者の音声を聞いていますので相当な集中力が必要です。2名〜4名の同時通訳者でチームを組み、15分~20分おきに交代していきます。人間の高い集中力は15分が限界だと言われておりますので、1名で同時通訳をすることはありません。必ず2名以上でチームを組んで同時通訳を行います。国際会議や大人数での会議で多く用いられる通訳形態です。同時通訳者はたくさんの訓練と豊富な経験が必要になりますので、トップクラスの通訳者が対応します。
逐次通訳とは
逐次(ちくじ)通訳とは、話者と通訳者が交互に話すやり方です。一般的に皆様がイメージしている通訳形態は逐次通訳ではないでしょうか? 逐次通訳では最初に発言者が区切りの良いところまで話し、そこでいったん話を止めます。そこで通訳者がそこまでの話を通訳する、そしてまた発言者が話し、ある程度のところでとめて通訳をするということを繰り返します。通訳者は発言者の話をメモしながら聞き、一区切りずつ訳していきます。話すスピードと同じペースでメモを取ることはできませんので、通訳者は固有名詞や数字、記号などを使って素早くメモをとります。話すのが発言者であれ通訳者であれ、一度に話をするのはどちらか片方だけです。そのため同時通訳に比べて倍の時間がかかります。
ウィスパリングとは
ウィスパリングは聴衆全体の中で通訳を必要とする人が1~3人程度と少数の場合に用いられる通訳形態です。数人たちのためだけに逐次通訳で長い時間を取れなかったり、機材や通訳人数が必要な同時通訳には適さない場合に用いられます。
通訳者はヘッドホンなしで直に話者の話を聞きながら、聞き手の側の耳元でささやくように小さな声で通訳をします。このため、ウィスパリング(ささやき)と呼ばれています。(ワイヤレスの簡易機器を使用する場合もあります。)小さな声で囁くので大人数の会議には向いていません。また小さな声で通訳する理由は、大きな声で通訳してしまうと、次の発言者の声が聞こえなくなるからです。
Zoomで同時通訳を行う方法
ウィズコロナの時代でもビジネスを止めることはできません。テンナイン・コミュニケーションではZoomでの同時通訳サービスを行っております。オンライン会議でのスムーズなコミュニケーションをサポートするため、経験豊富なコーディネーターが最適のリモート通訳をご提案させていただきます。もちろん前日、当日でも調整可能です。
通訳者は貴社のオンラインシステムを利用して通訳いたしますので、新たなシステムを導入いただく必要はございません。通訳音声はスマホやタブレットなどからお聞きください。
Zoomで行う同時通訳ではいくつかパターンがあります。