恋愛依存症ってどんな症状?

恋愛依存症の症状①「共依存型」

恋愛依存症を克服したら人生が楽になる!依存度チェックと克服方法とは
(画像=pixabay.com/ja/、『Plus Quality』より引用)

恋愛依存症と一言で言っても、実は大きく共依存型と回避依存型のふたつに分けられることをご存知でしょうか。

一般的に共依存は女性、回避依存症は男性に多いといわれています。

お互いの弱さに惹かれあい、運命の相手かのように錯覚し、最初は順調に進展するように見えますが、しばらくすると様々な不都合が起き始めます。

そのひとつである共依存型とは、お互いに相手がいなければ生きていけないというように、カップルが依存し合っている状態のことを指しています。

このような状態に陥っている際には、意識の中で相手と自分の境界線があいまいになるという特徴があります。

例えば彼氏からDVを受けているにも関わらず、周囲が心配して止めてもなぜか彼氏の元へ戻っていくというようなケースも、共依存の関係であると言えるでしょう。

本来なら改善するために話し合うか、もしくは終わらせなければいけない関係であるにも関わらず離れることができないというのが、共依存型の恋愛の特徴です。

依存症には、物質依存(薬物やアルコール等)とプロセス依存(ギャンブルや買い物等)という二つの型があり、「恋愛依存症」はプロセス依存に分類される依存症です。人間にとって、多くの幸福をもたらすはずの恋愛も、それだけが目的になると、大事なことを見失い、つらく悲しい思いをすることになります。

恋愛依存症の症状②「回避依存型」

恋愛依存症を克服したら人生が楽になる!依存度チェックと克服方法とは
(画像=pakutaso.com/、『Plus Quality』より引用)

恋愛における回避依存型とは、「相手を傷つけたくないし自分も傷つきたくない」という気持ちから、自分が傷つく可能性があることから徹底的に逃れようとする状態のことを表します。

このタイプの方は、本当は幸せになりたいという気持ちが人一倍強く、相手と深い人間関係を築きたいと思っているのに、恋人からの束縛や干渉を嫌うという特徴があります。

一説によると、回避依存型の原因は親の過干渉にあるとも言われており、恋人同士になるとあまり連絡しなくなったり、相手から連絡がきても無視するような場合もあります。また、恋人から少しでも自分の行動について意見されることを非常に嫌がる傾向も見られます。

回避依存者も共依存者も、お互いの弱さに惹かれる傾向にあります。回避依存者は共依存者から献身的に慕われることで、幸福感を得るようになります。しかし時間が経過し、お互いが自分を優先してほしいという気持ちが抑えきれなくなってきた頃、歪みが生じます。

回避依存者は根本的に親密な人間関係を避けてしまい、幸せになることを拒む傾向にあります。共依存者はこの回避依存者からの素っ気ない態度や精神的な支配に振り回されてしまうのです。

恋愛依存症の弊害とは

恋愛依存症の弊害①全てが彼氏中心の生活になってしまう

恋愛依存症を克服したら人生が楽になる!依存度チェックと克服方法とは
(画像=pakutaso.com/、『Plus Quality』より引用)

彼氏ができると、仕事よりも友達よりも何より彼が優先になってしまうのは決して珍しいことではありません。

しかし友達からランチの誘いがあっても「彼氏から連絡がくるかもしれないから」と毎回断っていたり、生活全てにおいて彼氏が中心となっている場合は、恋愛依存症である可能性が高いでしょう。

特に彼氏と一緒に過ごしている時だけではなく、仕事中でも一人で家にいる時でも彼氏以外のことは何も考えられないほどに夢中になってしまうのは、かなり重度の恋愛依存症であると言えます。

また、尽くす相手がなくなると、無力感に襲われてしまうのも特徴です。特定の交際相手がいない時、焦燥感から次から次に異性と身体を交わしてしまうこともあります。

この傾向がある人は、自己肯定感が低く、相手に認めてもらいたい一心で恋愛をしています。

相手の言いなりになることで「認められている」と勘違いをし、満足感を得てしまいます。言いなりになる事=私たちラブラブだよね!と盲目的に信じ込んでしまうのです。

恋愛依存症の弊害②少しでも連絡が遅いと不安になる

恋愛依存症を克服したら人生が楽になる!依存度チェックと克服方法とは
(画像=pakutaso.com/、『Plus Quality』より引用)

彼氏からのメールや電話が少しでも遅くなっただけで不安に陥ってしまうのも、恋愛依存症の特徴のひとつです。

「既読になっているのに返事がないなんて、何かあったのかな」などと過剰に心配し、たとえ仕事中でも1日中スマホが手放さず、彼からの連絡を待ち続けます。

また連絡を待っている間にネガティブな気持ちになってしまうことも多いため、せっかく連絡がきてもその不満を彼氏にぶつけてしまい、ケンカになってしまう場合もあります。

離れたくない一心で相手に執拗にメールしたり…自殺をほのめかしたり…といった極端な行為に走る人もいます。また、ストーカーまがいの行動をとることもあります。

恋愛依存症の弊害③いつも彼氏を失うかもしれないという不安を抱えている

恋愛依存症を克服したら人生が楽になる!依存度チェックと克服方法とは
(画像=pakutaso.com/、『Plus Quality』より引用)

恋愛において、もし大好きな彼氏にフラれてしまったらどうしよう、という不安な思いはつきものですが、恋愛依存症の場合はその思いが非常に強く、彼を失うことに対して恐怖すらを感じてしまいます。

そのようにいつも相手を失うことに恐怖すら感じていると、自分の素直な気持ちを伝えられなくなったり、いちいち彼の顔色をうかがいながら行動するようになってしまいます。

こうなってしまうと、楽しいはずの恋愛が精神的な苦痛に変わってしまっても不思議ではありません。

恋愛依存症者は、機能不全家族の中で保護者との親密な関係を十分に持つ経験をしていない人が多く、健全な人間関係を築く方法を学ぶ機会がなかった傾向にあります。そして、また見捨てられるのではないかという怖れが根本からぬぐいきれません。

恋愛依存症の弊害④自分のことはどうでもよくなる

恋愛依存症を克服したら人生が楽になる!依存度チェックと克服方法とは
(画像=photo-ac.com/、『Plus Quality』より引用)

自分の全ての時間やお金、また気持ちでさえも彼氏に使うようになるのは、まさに恋愛依存症そのものであると言えるでしょう。

彼氏のことで頭が一杯で仕事でミスを繰り返したり、職場の集まりなどの人間関係を放棄してまで彼のことを優先させるようになれば、一人の人間として社会から孤立してしまう可能性があるため注意が必要です。

また、何らかの原因で2人の関係性が崩れてくると、とたんに日常生活を送ることが困難になる人も多くいます。

女性の場合は、薬の大量服薬や食欲の大幅な増減による体調不良、男性の場合は大量飲酒や女性関係の乱れといった症状で表れることが多く、それが原因の心身不調で仕事を休むなど、日常生活が乱れてきます。