本当にこのまま、いい彼氏で終わるのか?!
ミステリアスな役から、活発でまっすぐな青年までここ数年で幅広い役柄を演じてきた佐野。『真犯人フラグ』で演じているのは、大学生でありながらITベンチャーを立ち上げた起業家でもある青年・橘一星。はじめは怪しく見えましたが、光莉の彼氏と判明してからは優しく頼もしい人物として描かれています。
しかし、第14話。失踪したはずの妻・真帆(宮沢りえ)からの電話を受けて、建設中の新居に向かう凌介(西島秀俊)と一星。そこには、家族の写真が壁一面に貼られており、床には大量の血がまかれていました(なぜか、この時、一星の背後にはミステリアスな葬儀屋・本木陽香(生駒里奈)の姿が)。鑑定の結果、床の血液は光莉のものであったと分かります。
一星(佐野勇斗)の怪しい行動の数々…
不安を募らせる一星のもとに、犯人から暗号めいたメッセージが届き、それを受けての「お疲れ」とつぶやく……(誰に言ったの?)。一星はその後、単独で光莉が監禁されている場所に向かいます(どうやって瞬時に暗号を解いたの?)。
拘束された光莉を発見し、襲いかかろうとした陽香からも守り抜き、光莉は無事に凌介のもとに。逆に陽香から筋弛緩剤を打たれた(おそらく)一星は、行方知れずとなってしまいました。
光莉を救出した一星は、超かっこよかった!……のですが、謎も多く残ります。やはり佐野が演じているからこそ一星には裏があるのか?!
考察は意味がないと思いながらも、ついつい色々と勘ぐってしまう『真犯人フラグ』真相編もいよいよ中盤に。一星の真実の姿が明らかになってくるであろう第15話以降……物語の展開からも、佐野の熱演からも目が離せません。
<文/鈴木まこと> 鈴木まこと tricle.llc所属。雑誌編集プロダクション、広告制作会社勤務を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとして活動。日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間ドラマ50本、映画30本以上を鑑賞。Instagram:@makoto_s.1213
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