ヨガをしていると襲ってくる眠気…一体なぜ?
ヨガでは、前半には交感神経を優位にするポーズをし、後半には副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせるポーズをします。これは様々な流派のヨガがある中で、共通した動作の流れです。
ヨガの動作を通して大切なのが、鼻から吸って口から吐く深い腹式呼吸を繰り返すこと。お腹までたっぷり呼吸を吸って吐く腹式呼吸は副交感神経を刺激します。
つまり、ヨガの後になぜ眠くなるんだろうと考えるようになった人は、腹式呼吸やポーズが上手にできるようになっている人だと言えるのです!
ヨガを始めた方に多く見られる眠気やだるさの多くは、好転反応だと言われていますので、体調変化に驚いてヨガを中止することはありません。心と身体に蓄積されていた毒素や老廃物・疲労が表面化したことで、一時的に不調を感じるかもしれませんが、その水面下でデットクスが始まっているのです。
ヨガをしていると眠くなる原因とは?
なぜヨガをすると眠くなるのか分析すると、様々な観点から眠くなる要因が挙げられます。
(1)ヨガの効果~フィジカル面での好転反応~
ヨガのポーズによって、筋肉が柔らかくほぐされ、背骨や股関節が本来あるべき位置に矯正されると、全身の血の巡りが良くなります。
すると、蓄積されていた老廃物や毒素が血液中に大量に流れ込んで、血中における老廃物や毒素の濃度が上がり、一時的に眠くなる・だるく感じるといった好転反応が引き起こされます。
これが一つ目の原因です。
(2)ヨガの効果~自律神経~
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の二つに分けられます。
そして交感神経は活動や緊張している時に強く働き、副交感神経は体をリラックスしている時に強く働くとされています。
人間はこの働きをもとに、朝は活動するために交感神経位が優位に、夜になると休息するために副交感神経が優位になる自然なサイクルを持っています。
ヨガレッスン中や後に、心や体が緩んでゆったりとするのはなぜでしょうか?それはヨガ中の深い呼吸のおかげです。
お腹までたっぷり呼吸を吸って吐く腹式呼吸は副交感神経を刺激し、心身がリラックスし、眠くなります。これが二つ目の原因です。
(3)ヨガの実践~瞑想~
ヨガのトレーニングが進むと、よりステップアップした瞑想の段階に入ることができるようになります。
瞑想は呼吸に意識を向けて集中しつつも、身体はリラックスした状態で行います。正直言ってとても難しいトレーニングです。
そのため、意識をうまくコントロールすることに慣れないうちは、精神も一緒にリラックス状態となってしまい、眠くなります。これが三つ目の原因です。