保護者代表という仕事

オムツの持ち帰りまで!? 保育園の謎ルール5つ。預ける親の本音をきいた
(画像=『女子SPA!』より引用)

小学校でのPTAの仕事が負担という話はよく聞きますが、保育園の「保護者会」(父母会・役員会など呼び名は様々)が大変だという声もありました。保護者会は、会合時に保育園を借りるものの運営自体は保育園と関係なく、保護者たちが有志でやっているものが多いようです。

 昨年、保護者会の役員をつとめたという神崎咲さん(仮名・34歳)にお話を聞いてみました。

「公立の保育園なのですが、毎年各学年で役員が数名選ばれます。運動会などの行事の時は保育園のお手伝いをしたり、だしものの準備をします。他にも懇談会を開いて先生とお話をすることもあります。  懇談会やイベントの打ち合わせは平日の夜にあるので、仕事を終わらせて家のことを済ませた後に保育園に行くのはかなりの負担です。意味がある会なら必要だと思いますが、正直『集まる必要ないんじゃ…』と思うこともしばしばです」

 会に疑問を感じている咲さんですが、保護者会は長年存在し誰も文句を言わずに集まっていることから、自分から何かを言い出すことはできないと言います。

「保育園から離れた場所に住んでいる役員もいるので、運営費からお金を出して、保育園の近くの駐車場を契約しています。保育園から自宅が遠い人が平日の夜の集まりの際に使ったり、イベント時は備品係の人が車で荷物を運ぶ時に使います。みんなで負担しているので微々たる徴収金額ですが、『ここまでする必要ある?』という気持ちはあります」

 保護者の方々に話を聞くと、同じ公立の保育園でも保護者会が全くないという園もあれば、保護者会で行事を開催するなどかなり力を入れているという園もあり、その実態は様々でした。

保護者への負担は変化しつつある

オムツの持ち帰りまで!? 保育園の謎ルール5つ。預ける親の本音をきいた
(画像=『女子SPA!』より引用)

保護者の話を聞けば聞くほど、その負担の多さに改めて驚かされます。しかし現場の保育園で働く保育者サイドからはこのような声もありました。

「長らく公立の保育園で働いていますが、ここ数年で保護者の負担を減らそうという試みがたくさん保育園に導入されています。私の住む地区でもオムツの持ち帰りはなくなりましたし、制度もかなり変わってきたように思います。  保護者の方を見ていると、いつの時代も『お仕事をしながら、保育園のこともお疲れ様です』という気持ちしかないのですが、今までなんとなくやっていた保護者に負担がかかる作業は、あと数年で無くなっていくんじゃないかなと感じています」

 多くの人が声を上げていくことで、働きながら子育ても楽しめる社会が実現することを願います。

<文/瀧戸詠未> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 瀧戸詠未 ライター/編集者。趣味は食べ歩き・飲み歩き。

提供・女子SPA!



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