華麗なる人間アトラクション

 A.B.C-Zのステージでは、彼らの身体能力をあますことなく堪能できる“装置”が登場することがあります。観覧車を思わせる大車輪に5人が乗り込んでダイナミックに回転してみせる“5Star”(ファイブスター)、5つ並んだサークルにそれぞれが入って回し踊る“5Rings”(ファイブリングス)など、「どんだけ体幹強いんだよ!?」と仰天させられる仕組みが次々と披露されました。「鍛え上げられたボディの魅力こそ、すべての原点」と納得させられるA.B.C-Zらしい見せ方です。

「ジャニーズ伝説」で歴史の語り部となる

 2013年から公演を重ね、2021年12月には『ABC座 ジャニーズ伝説2021 at IMPERIAL THEATRE』(於帝国劇場)として上演された“ジャニーズ伝説”。A.B.C-Zは1962年に結成された“初代ジャニーズ”(真家ひろみさん、飯野おさみさん、中谷良さん、あおい輝彦さん)の誕生とフィナーレ、次代への継承を描いた舞台で座長を務めています。

 A.B.C-Zは初代ジャニーズがレコード化を叶えられなかったバリー・デ・ヴォーゾンによる提供曲「Never My Love」を情感豊かにカバーしました。先輩の夢を引き継ぎ、後輩に引き継いでいく美しい道筋は、現在のジャニーズたちにもつながります。