自分の時間がまったくないのがツラい…

 3歳の娘が千葉県の保育園に通うナオさん(仮名・30代・イラストレーター)は、1月中旬のある日、保育園に娘を迎えに行った際に「保育園の関係者でコロナの感染者が出たので明日から休園します。8日後には通常通り開園予定です」と伝えられました。

「8月の第5波のときも原則登園自粛を要請されていた時期があったので、今回の第6波の感染状況を見て、また来るだろうな、となんとなく予想していました」(以下、ナオさん)

 フリーランスでイラストレーターをしているというナオさんは、育児と仕事の両立で身体を壊すこともあるとか。

「今は子どもが寝た後に仕事をしています。日中の午前と午後にしている仕事を、夜、自分が寝るまでの数時間で終わるはずがなく、取引先には事情を話して締め切りを伸ばしてもらうか、仕事の量を少なくしてもらうなどして対応しています。

 日中は子どもの世話をして、夜は仕事をして、自分の時間がまったくないのがツラいですね。録りだめているドラマを見たり、本を読んだりする時間もありません。睡眠時間を削って仕事をしているので、寝不足で日中は体調が悪くなる日もあります……」

保育料の返金は2か月以上後…金銭面に不安

保育園のコロナ休園、最多の644カ所に。働くママの嘆き
(画像=『女子SPA!』より引用)

夫は、まん延防止措置が出てから「7割テレワーク」になり、週1日出勤をする生活。そのため平日は夫の力を借りることはなかなか難しいそう。

「夫の出勤日の帰宅時間は、夜の7~8時くらいです。土日に私が仕事できる時間を作ってくれたり、平日も多少家事を手伝ってくれていますが、日中は私のワンオペ状態。夫は家事代行やベビーシッターの利用にはあまりいい顔をしないので、私が子どもを見るしかないという感じです」

 保育園の対応には特に不満はないというナオさん。ただ、自治体が定める保育料の返金方法については不満を持っているそうで……。

 「自粛期間中に休んだ分は日割り計算で返金されます。ただ、一度保育料を全額支払った後に返金されるので、休園や登園自粛から口座に返金されるまでに2か月以上かかります。こちらは仕事を減らした分、翌月の収入も少なくなっているのですぐにでも返金してもらって家計に補いたいところですが、それができないので翌月はやりくりが本当に大変です」