恋愛で感じる罪悪感や劣等感【相手にばかり尽くされている】
相手にばかり尽くされて、罪悪感や劣等感を抱くパターンには2種類あります。彼のことを愛しているパターンと、恋愛感情が冷めてきているパターンです。
まず愛している場合。例えば頻繁にプレゼントやサプライズをしてくれる彼なら、それと同等のお返しが金銭的に難しいということもありますよね。そんな時に「私ばかりもらって申し訳ない。」と感じてしまいます。対人関係において何かをもらったら、お返しをするという心理メカニズムが働きますから、至れり尽くせりが常に決して最適解ではないのです。
また特に女性の場合、幼い頃にお父さんが自分に無関心だったり、お父さんの仕事が忙しくあまり構ってもらった経験がなかったりすると、男性との距離を計りかねる人もいます。それというのもお父さんは、ほとんどの場合において「自分がこの世で初めて関わる男性」だからです。
このような場合は、根本的に「男性との距離は遠いものだ」と思い込んで育つので、「彼は一人の時間が欲しいのかもしれない」「嫌々私と付き合っているのかもしれない」と相手の気持ちを変な方向に勘ぐったり、あえて距離を遠ざけようとしてしまう傾向があります。また、彼からのあらゆる善意が彼の負担になっていないかと、勝手に罪悪感を感じてしまう悪癖を持つことが往々にあります。
逆に相手への気持ちが冷めている場合、そんな時に優しい行動や嬉しい言葉をかけられると、この恋愛に対して罪悪感を抱えてしまいます。このように「気持ちに応えられなくて申し訳ない」と感じる場合は、自分の気持ちを見直してみる必要があります。
相手を好きな気持ちを表現するための熱量については、人によって差があるものです。自分が思っている以上の熱量で尽くされても疲れてしまいます。一方で一人で盛り上がり、勝手に尽くして、でも相手からの見返りが少ないから疲れる、という相手に求めすぎるパターンも、男女ともに多く見られます。面倒見が良いのと余計なお節介は紙一重と言われますが、尽くすことの熱量のコントロールは案外難しいものです。
特に“尽くし型”の人が誰かのことを愛そうとすると、相手に対して何の見返りも期待せず、ただただ尽くしてしまいます。すると愛されれば愛されるほど、相手の人間としての魅力は下がってしまいます。相手に依存した状態になって、ひとりでは何もできない人間になってしまうのです。このように相手を「あなたなしでは生きられない」という状態にしてしまうことは「愛」ではありません。
また尽くされること自体はとても心地がいいので、相手から与えられたものを自分が本当に欲していたかどうかを考えなくなって、無意識にどんどん受け取ってしまいます。これを繰り返していると、だんだん「自分の領域」と「相手の領域」がわからなくなっていきます。
これは恋人同士だけではなく、親子の干渉具合にも言えることで、人間関係を健全に構築するキーとなる価値観の一つです。適切なタイミングで、適切な範疇の愛情を贈り合うことが幸せというものです。
おたがいの領域をちゃんと「尊重し合える」関係を築ける相手を見つけることが、幸せな未来への一歩であることを忘れないでください。
恋愛で感じる罪悪感や劣等感【容姿や体型が気になる】
容姿や体型は1番気になるところではないでしょうか?男女ともに、相手の容姿に合わせた自分でありたいと思うものですし、恋人の周りの異性と引けをとっていないか気にしてしまうものです。
彼氏や片思い中の彼が“爽やかイケメンの高身長”ともなれば、最初は友人に惚気たり、ドキドキしたりして恋愛がすごく楽しいでしょう。しかし、自分に自信がないと、だんだんと劣等感が押し寄せてくるものです。ついつい彼の周りにいる人、特に一番優れている容姿の女性と比べてしまい、「私みたいなルックスの彼女でいいのかな…」という罪悪感や、「私より顔もスタイルもいい女の子に奪われてしまうかも…」という劣等感や不安に押しつぶされてしまいます。
そんな時、相手の周辺にいるキラキラした容姿の友達や同僚には見つからないように、一緒にいるところを見られないように…と、不自然に交流を断って、隠れるようにしていませんか?そんな人は、絶好のチャンスを逃しています。劣等感を感じるので距離を置くのではなく、観察対象として逆に良く見て、話し方のスキルや見た目を盗む気持ちになってください。
女子アナやアイドル、インフルエンサーなど、人前に出る職業の人は、雑誌の取材やSNSでたくさんのヒントを教えてくれています。自分の顔の形や身長など、少し似ているなと思える人を見つけて、ブラッシュアップの教科書にしましょう。外見から少しずつ改善して自分に自信をつけていくという、誰にも見えない密かなトレーニングは、今だけでなくこれからずっと役に立ちます。そして自信がつくと積極性が増して、異性や恋愛に対する不安もなくなっていきます。
容姿や体型のブラッシュアップは、このような自分に自信を持つためのポジティブなサイクルに入る最初の一歩としてベストで、すぐにでもやって欲しい一番取り組みやすい分野です。
男性もコンプレックスを持っている
もちろん、男性も同じように容姿や体型をコンプレックスにしています。相手にもポジティブな考えでいて欲しいですから、ポジティブな声かけをしましょう。少しの変化に気がついたら「それ良いね!」と褒めることを欠かさないでいると、自分の変化にも気づいてもらえます。見た目なんて全く関係なく、性格が合うことや一緒にいて楽しいことが自分にとって大切なのであれば、それを言葉にしましょう。
よくオタクと呼ばれる趣味に没頭するタイプの人がいますが、人前に出る職業の人も同じ趣味を持っていたりして、それでも嫌悪感を抱かれることなく、むしろそれをウリとして最前線に立っています。何が違うのでしょうか。
それは最終的に清潔感だと言われます。キラキラした容姿のトップレベルの芸能人に並ぶには、骨格レベルで差がある人も多いでしょう。だからと言ってみんなが憧れる容姿になるべく大金をかけて整形して美を目指すべきというわけではありません。爪や歯が整えられていて、衛生的な髪型で、洗い立ての服と汚れていない靴を履いていれば、社会人として最低限セーフです。清潔感を感じられることは、人と人の関係構築のために最低限求められるのです。
最低限の清潔感をベースに、さらに特定の分野に確固たる知識があるという“自信”をプラスしたオタクであれば、何も劣等感を感じることはありません。男性でも女性でも、自分はキラキラした種類の人たちとは違うから…とやたらと卑下して、後ろ向きになってしまうのは勿体無いことの最たる例といえます。
容姿や体型は上を求めればキリがありません。そしてもちろん、交際中の相手がトップ中のトップが好きとは限りません。清潔感を感じられて、自分の顔や骨格に似合う色やシルエットの服を選ぶことは、自己プロデュースの一つです。人によっては、自分にとってコンプレックスに感じていることも、長所にできる人もいます。もし、顔のパーツなどで悩みを抱えているのであれば、逆にそれを強調するメイクをするのも、あなたの魅力を高めてくれるかもしれません。
「自分はこうなりたい!っていうビジョンをしっかり持ってる女性って魅力的だと思います。芯がある人なんだと思うし、何か決めるときとかも、相談に乗ってもらえそう」(27歳/教育関係)
「僕が頑張ってるところをピンポイントで褒めてくれる子って、すごいなって思います。人の気持ちをわかってくれてるなって思う」(27歳/SE)