恋愛で感じる罪悪感や劣等感とは何か
片思いをしたりお付き合いをしたりと、恋愛をしているとたまに抱いてしまう“罪悪感や劣等感”。そんな気持ちになっている自分自身に嫌気がさすこともありますよね。口に出して相手に伝えてしまう人も多いでしょう。そして「自分があなたを選んだんだから気にすることはない。」と言ってもらえるのに、それすら信じられず、結局喧嘩になってしまう…なんてこともあるのではないでしょうか。
恋愛で感じる罪悪感や劣等感は、相手と自分を比べることで生まれます。特に自分に自信がない人が抱きがちな感情です。これは男性でも女性でも恋愛中に感じることがあり、恋人ができるかできないか、長続きさせられるかなど、終始つきまとう厄介な問題となります。
そんな罪悪感や劣等感を4つにまとめ、それぞれの乗り越え方を提示しました。ぜひ今後の恋愛に役立ててくださいね!
恋愛で感じる罪悪感や劣等感【相手にふさわしいのか考える】
「相手にふさわしいのか」と劣等感を感じる人は、学歴や今までの恋愛経験、性格や外見など、トータルで自分自身に自信のない方に多くいます。また、小さい時にお母さんの機嫌を伺って“私はいい子でいなくちゃ”と強く思い込んで育った人にも多くいます。
例えば彼氏は名門校に通うエリート大学生で、私は普通の短大生。彼の両親はとても厳しく、小さいころから将来を見据えて教育を受けていました。そんな彼に私はふさわしくないに決まってる。今は楽しくても、彼のご両親は…友達は…絶対に私のことを認めていないに違いない。こんな風に、いわゆる“スペック”面で差がある相手とお付き合いしている人は、良く劣等感を感じてしまうでしょう。
また、彼氏は明るく快活で人気者。友達もたくさんいて、とにかく社交的なのに対し、自分はインドア派で、DVD鑑賞が趣味。同じ趣味を持つ数好きない友達とはいくらでも話していられるけど、大人数の場に出ると気後れしちゃうタイプ。このように性格面での違いがある人も「このまま違う二人が付き合っていていいのかな…」と、しばしば不安にかられることでしょう。
このように相手と比較してしまい、「こんな私で申し訳ない」と罪悪感を抱くことが、罪悪感や劣等感が生じる原因です。
このタイプの感情を強く感じる人は、小さい頃から両親に「あなたは何もできないのね」「近所の○○ちゃんはあんなに優秀なのに」などと罵られて育った方に多くいます。常に自分をダメな人間だと卑下してしまうのです。そんな経験があると、大人になってからも自分を認められずに苦しんでしまいます。劣等感を抱きがちな人は「こんな自分ではダメなんだ」と過剰に恐れています。そして相手を勝手に過大評価し、勝手に落ち込むという悪循環に陥ってしまう“幻覚型”の場合もあるのです。
一方、“私はいい子でいなくちゃ”という固定観念に縛られてしまっている人は、子供の頃からお母さんの不機嫌を敏感に察知して「私が怒らせちゃったのかも」と自分に責任を感じてしまったという経験が記憶にあるはずです。
日頃は他人に共感する力が高く、責任感の強い人で、何の問題もなく社会人生活を送っていることでしょう。
しかし、恋愛がうまく行く喜ばしい日々が続くにつれて「自分が幸せになることで、他の誰かを不幸にしているかも」「自分が幸せでいたら、他の人に嫌われてしまうかも」「自分だけが幸せになってはいけない」と無意識的に思ってしまいます。幸せすぎる恋愛をしていると、特に理由もなく罪悪感が出てしまうのです。彼の前で無理に着飾ったり、彼の機嫌をとるために自分の意見は押し殺して「いい子ちゃん」を演じてしまい、素の自分が出せなかったり、本音を話せなかったりする傾向があります。
自分にふさわしい相手を探すには、まずは自分のことをよく知ることが大切です。漠然と「自分は相手にふさわしいのか」と思った時、照らし合わせの元になる自分のことをちゃんとわかっていないと、自分にふさわしい相手を見つけるどころか、探すこともできないということになります。
一度就職活動中の学生が最初に自己分析をするように、自分の強みや弱みを書き出してみましょう。また、その日一日で彼や誰かにしてもらったことなどの感謝の出来事を記録します。その際自分自身の行動の「悪いこと」や「ないもの」ではなく、「良いこと」や「あるもの」に目を向けることで、自分自身の行動が誰かのためになっている!と、セルフイメージが高まります。セルフイメージとは、自分が自分自身に対して抱いているイメージのことです。
自分のプラスの面に目を向けて、「私にはこれがある」と強く信じましょう。もっと自分を信じることです。また、セルフイメージを高め、過去の自分より成長している点に目を向けましょう。徐々に長年の呪縛から解き放たれると思われます。そして遠慮なく幸せを噛み締めてください。
さらに、自分の良いところと悪いところを相手に打ち明けてみましょう。「今更何を言っているの?良いところも悪いところもひっくるめて好きになったんだよ?」と言われるに決まっています。