ケンダル・ロイ役:ジェレミー・ストロング

エミー賞受賞で大注目!「メディア王〜華麗なる⼀族〜」キャストにインタビュー!ドロドロ一族を描いたドラマのクセの強すぎるキャラクターたちはどうやって作られたのか?
(画像=ジェレミー・ストロング © 2022 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.、tvgrooveより引用)

Q.シリーズの一つのテーマとして、“コントロール”や“権力”がありますが、ジェレミーさん自身、俳優としての権力、あるいはそのようなパワーを身につけたと思えたのはいつでしたか? A. 僕のキャリアと、このシリーズは別物だと思う。役者がどのようにして力をつけるのかというと、キャリアを成功させることによってではない。むしろ、それへのこだわりを捨てることからくるのだと思う。外からの賞賛に頼ってしまっては、そんなものは手に入らないし、身を滅ぼすことになると思う。例えば今のようにインタビューを受けるという夢のような話、こういうのをいちいち幻想として描くのではなく、その夢を一旦手放さないといけない。そうすることによって、自由にひたすらに演技することに集中できるはず。ある時点で、それに気づいたんだ。それこそがパワーだと思う。つまりステータスからくるパワーではなく、内なるパワー、自由からくるパワーなんだ。でもこのドラマで描いているのは、違う類の権力だと思う。

ローマン・ロイ役:キーラン・カルキン

エミー賞受賞で大注目!「メディア王〜華麗なる⼀族〜」キャストにインタビュー!ドロドロ一族を描いたドラマのクセの強すぎるキャラクターたちはどうやって作られたのか?
(画像=キーラン・カルキン © 2022 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.、tvgrooveより引用)

Q. ローマンはとても楽しいキャラクターですが、ローマンの思考回路に入るときに、どういうアプローチを取っていますか? また、ジェレミー・ストロングやセーラ・スヌークとの共演で、すごく辛辣な言葉をお互いに浴びせますが、それについてもお聞かせください。 A. 実際のところ兄弟姉妹だからこそ、あそこまで言い合えるんじゃないかなと思う。だって家族だから。どんなひどいこと言い合っても、どんな辛辣な言葉で攻め合っても、クリスマスや父の誕生会とかで普通に再会するっていう流れになる。楽しそうなキャラクターってことだけど、実際そうなんだ。僕はローマンを演じててすごく楽しいし、フィルターがかかってないような、歯に衣着せぬ物言いが、演じていて楽しいんだ。パイロット撮影のときに覚えているのは、キャラクターをこういうふうに解釈しようって自分で決めたこと。つまり、「絶対に痛い目に合わない子」っていう、そんなイメージが自分の中にあった。だから彼はなんだって言える。そういったキャラクターを演じるのは、この上なく楽しいことだよ。