2019年エミー賞にて2部門受賞した社会派ドラマ「「メディア王〜華麗なる⼀族〜(原題:Succession)」。現代のメディア王一族の後継者争いなど、ドロドロの関係を描き話題となったが、その待望のシーズン3が2月、U-NEXTにて見放題で独占配信予定だ。それに先駆け、tvgrooveはキャストにインタビューを決行。このドラマが成功した感想や、それぞれの役柄について伺った。

ローガン・ロイ役:ブライアン・コックス

エミー賞受賞で大注目!「メディア王〜華麗なる⼀族〜」キャストにインタビュー!ドロドロ一族を描いたドラマのクセの強すぎるキャラクターたちはどうやって作られたのか?
(画像=ブライアン・コックス© 2022 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.、tvgrooveより引用)

Q. まずゴールデングローブ賞ほか、エミー賞受賞おめでとうございます。シリーズは非常に人気を博していますが、今振り返ってみて、この成功どのように受け取っていますでしょうか? A. もちろん、うれしいよ。昨夜ファーストエピソードを見たところだったんだけど、自分は端役なのかなと思っていたら、思いのほか出番が多くてびっくりした。撮影は細切れに来るから、エピソードを丸ごと俯瞰することが難しいんだ。だけど、シリーズは非常にレベルアップしている気がする。でもこれは何よりも脚本によるところが大きい。多分とても古典的なバックグラウンド・・・というか、英国的なセンスだと思うんだが、俳優は、何よりも脚本家を敬うべきだと教え込まれるんだ。

しかし、アメリカの場合は必ずしもそうではない。脚本家の地位というのは、最近では例えばシェーン・ブラックやトニー・ギルロイが注目を集めているが、全然違うゲームなんだ。でもこのシリーズに関しては、本当に脚本を書いてくれた皆さんがすばらしいと思う。そして何よりもジェシー・アームストロングは天才だ。驚くような才能を持っていて、本当に贅肉が全くないような脚本や、非常にパンチの効いた脚本を書くことができる人だと思う。

編集もスコアも、クラシック音楽を使うというアイディアもすばらしい。本当に良い出来なので、ついつい自分の目を疑うような、それほど良い出来になっていた。

Q. ブライアンさんはローガンというキャラクターに未だに驚かされっぱなしでしょうか? それとももうローガンを熟知しているという感じでしょうか? A. いえ、私は驚かされっぱなしだよ。次に何をしだすかわからないかもね。でも、それこそが良い脚本のしるしなのではないかと思う。どうなっていくのか、知りたくもないという気持ちもある。俳優の視点から言うと想像力の源になるのは、「次どうなるかわからない。だからもう流れに身を任せてしまえ」という、そういった感覚なんだと思うよ。